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【金融ギョーカイ裏話】
さすがの年収100億円部長もこの金融危機には・・・

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2008/11/21 15:00

 推定年収は約100億円のタワー投資顧問のK運用部長も、ここ数年は苦戦しているという話を聞いた。スーパーサラリーマンでも金融危機には対抗できないのか。(バックナンバーはこちら)

日本一稼いだあの部長は今?

「あの人は今?」ではないが、2005年の高額納税者番付で納税額約37億円(推定年収は約100億円)でトップに立ったタワー投資顧問のK運用部長という方を覚えているだろうか?

 一躍「時の人」としてメディアでも取り上げられた方だが、K部長が運用するTファンド。同ファンドの運用成績も今年に入って急速に悪化し、運用資産残高も激減している。

「ピーク当時の同ファンドの運用残高は、総額で2600億円といわれていた。それが、最新の報告では約450億円まで減少しているらしい」

 月次成績では、今年8月が前月比マイナス16.0%の大幅減だったとも報告されており、ベンチマークとするであろうTOPIXなんかよりも圧倒的にパフォーマンスで苦戦しているようだ。

「自己資金を投じて穴埋め」の噂も…

 5%ルール(大量保有報告書)をみても、タワー投資顧問が9月末に保有株を売りまくった痕跡が確認される。例えば、船井総合研究所(コード9757/保有比率9.08%)株は保有比率ゼロまで全部売り切っている。これらは、顧客からの解約請求で仕方なく売ったというのが実情なのではないだろうか。

「K部長が相当な個人資産を持っていることは間違いないだろうが、もしかすると、今回の市場暴落で、自分の運用するファンドに自己資金を投じて穴埋めしている可能性もあるのでは・・・」

 タワー投資顧問があまりに閉ざされたファンド(ホームページも存在しない)のため、こういった噂ばかりが飛び交っている。平成版相場師の代表格でもあるK部長だけあって、兜町でも未だ話題に上がる。ただ、「あのK部長でも大損した相場なんだから・・・」ということで、随分気分が楽になったのも事実だろう。K部長をスーパースターと認めたうえで、誰もが勝手に彼そのものをベンチマークとしている感があるのだ。

 ちなみに、そのタワー投資顧問。最近では、個別のREIT(上場不動産投信)銘柄をもの凄い勢いで買い集めているようだ。10月末には、日本コマーシャル投資法人(コード3229)、ケネディクス不動産投資法人(コード8972)を各10億円以上投じて大量取得していると観測。かつては、K部長の運用ファンドによる大量保有が発覚すると、コバンザメのように追随買いが殺到した時期もあったが・・・。

 REITはこれから「儲」かるのだろうか? 儲かるの「儲」の字は、「信じる者」と書くが・・・。

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著者プロフィール

  • 真行寺(シンギョウジ)

    兜町の人脈拡大を真面目に行なっている。金融業界の裏事情に精通し、一部のファンから熱烈な信頼を受けている。

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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