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【給料】その差480倍!グッドウィル折口会長と登録派遣の「収入格差」の現実

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自民党が大惨敗を喫した2007年7月の参議院選の大きな争点の1つだったのが格差問題。「都会対地方」「正社員対非正社員」などが焦点になったわけだが、連載初回となる今回はこの社内間格差、従業員と取締役の年収格差にスポットを当ててみよう。(バックナンバーはこちら)

あのグッドウィル役員のボーナスは…

 従業員と取締役の年収格差「社内間格差」の実態はどのようなものなのか。サラリーマンなら誰もが気になるこのテーマについて今回はまとめたいと思う。

 まずは、傘下のグループ会社コムスンが不正介護事件を引き起こしたグッドウィル・グループ、不正派遣を引き起こしたフルキャストの場合はどうか。2社とも人材派遣会社大手として「正社員対非正社員」問題の当事者ともいえる存在だけに興味を引かれる。

 グッドウィルの場合、取締役の給与に相当する役員報酬総額は9,600万円、ボーナスである役員賞与は5,600万円(いずれも06年6月期)。これを取締役4名で分け合っているわけだが、社内取締役より年収が低いことがハッキリしている社外取締役は0.5人分として、3.5で割ると4,342万円。同じようにフルキャストの場合は1,096万円(06年9月期)である。

 一方、平均勤務年数が2年から3年と定着率が低い両社の従業員だが、その平均年収はグッドウィル512万円、フルキャストは432万円。グッドウィルの場合は、本社中枢の持株会社の従業員年収平均で、現場よりは高めに出ていると推定されるが、取締役との年収格差はグッドウィル8.4倍、フルキャスト2.5倍といったところだ。

 もっとも、両社とも創業オーナー系の会社。必然的にグッドウィル・グループの折口会長と、フルキャストの平野会長は自社株を多数所有しており、株による配当も享受することになる。

グッドウィル・グループの折口会長と、フルキャストの平野会長の配当収入

 折口会長は11億円超、平野会長はおよそ3億円の配当(いずれも関連会社分も含む)を得ていたと推定され、それらを含めれば従業員、あるいは両社に登録している派遣社員、グッドウィル253万人、フルキャスト174万人との格差ともなれば限りなく広がることはいうまでもない。派遣の収入が月20万円で年240万円と仮定とすると、折口会長とはなんと480倍以上の格差が生じる計算になる。

 また粗利益から推定すれば、両社の派遣社員は派遣先企業から支払われる人件費の3割程度は差し引かれている。

 一方、日本を代表する有名企業の場合はどうか。

 


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