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【デイトレ・株】信用取引でやらないと危険なリスク管理

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2008/12/04 09:00

信用評価損益率が大幅にマイナスである。リスクをきっちりマネジメントできている賢明な投資家ばかりなら、こうした事態にはならないはずだが、いったい何が原因なのか。レバレッジを大いに活用するためにも、証拠金を失わないためにも、おさえておくべきポイントを紹介する。【バックナンバーはこちら】

信用評価損益率が大幅にマイナス

 個人投資家などが信用取引で買った、株式の含み損益を示す信用評価損益率(東京・大阪・名古屋3市場ベース)は、21日申し込み時点でマイナス35.62%と、前週比2.86ポイント悪化した。また、21日時点のジャスダック市場の信用評価損益率は、マイナス42.92%と、前の週のマイナス40.82%からマイナス幅が2.10ポイント拡大している。

 賢明なデイトレーダーは、原則、すべての建て玉を当日に決済してしまうので、ここまで壊滅的な状況にはならないものだ。しかし、長期投資を念仏のように唱えている多くの投資家は、現物オンリーで取引している投資家でも、多かれ少なかれ、このような状況になっていると推察される。

 つまり、100万円で買った株が、現在、60万円程度にまで減価している可能性が高い。ただし、制度信用取引の場合、6ヵ月が決済期限だ。「時間を味方につけられるのが個人の特権」とかいう言葉に惑わされて、たとえば、1年前に高値掴みした株を後生大事に抱えている投資家は、1年前に、100万円で買った株が現在の時価が10万円や20万円になっていたとしても、驚かない。ここまでヤラれると、銘柄によっては、買値まで戻るのは、下手すれば孫の代ということもあり得ない話ではない。

手元に何も残らない投資家が増えている

 信用取引を利用して、株式売買する投資家は、本来、アクティブな個人投資家のハズだ。もし、すべての信用取引を行う個人投資家が、今行っている取引が滅茶苦茶なリスクを取ったポジションであることを自覚し、基本は宵越しのポジションを取らないことを実戦すれば、信用買い残は常にゼロとなり、評価損益率も常にトントンとなる。これこそ、当該市場はリスク管理が徹底された、賢明な個人投資家によって売買されている状況といえるだろう。

 しかし、実際の市場では、信用買い残と評価損は常に存在している。現在のようなレベルまで評価損が膨らめば、満額に買い建てている投資家が、今、買い建て玉を決済すれば、差し入れた証拠金や代用有価証券はゼロになる。つまり、手元に何も残らないことになる計算だ。初心者向けに説明すれば、100万円の現金を担保に300万円分の信用買い建て玉があった場合、建て玉の評価損が約33%となれば、決済(転売)をすれば100万円の決済損が発生し、担保の100万円と相殺され、ゼロとなるのだ。


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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