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第6回
あのライブドア事件に学べ 信用取引の投資戦略

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2007/12/10 15:00

 今回は株価上昇時の、ロング(買い)のストラテジーについて説明します。この時、注意が必要なのは、信用取引で、担保に入れている銘柄を信用取引で再び買う 「2階建て」 で被る損失です。記憶に新しいあの「ライブドア事件」に学びましょう。

株式市場の現状

 12月6日現在、株式市場は、一時の悲観一辺倒から少し持ち直し、年末に向けた「もちつき相場」へ移行しそうな明るい兆しが出てきました。この兆しの背景にあるのは、いわゆる政府系ファンドといわれる投資マネーの台頭です。

 この投資マネーは、原油価格の高騰によるオイルマネーや、経済が発展しているBRICs諸国の政府系資金のことです。これらの政府系ファンドの運用資金は、数兆円~数十兆円とも言われており、とてつもない金額です。

 これらの資金が海外への投資( 特に米国のシティグループ )に回されるということで、これまでのサブプライムローン問題による信用収縮懸念が薄らぎ、株価反転へとつながっているのです。

 もちろん、日本株への投資もささやかれています。11月22日に日経平均株価が14669円85銭の安値をつけた翌営業日に、先の中国系ファンドが日本に事務所を作るとの報道が流れ、株価上昇のきっかけとなったのです。

 さあ、こんなとき皆さんはどのような投資戦略を立てますか? 前回は、株価下落時のストラテジーでしたが、今回は、株価上昇時のストラテジーになります。

まずは自分の損益状況を分析

 まず、現状を分析してみましょう。株式投資をすでに始めている皆さんの中には、これまでのところの下落で保有株が含み損を抱えている状況になっていることが考えられます。また、株を安値で買っていたとすれば、保有株に含み益が発生している可能性があります。

① 保有株に含み損がある
② 保有株に含み益がある

 続いて考えることは、信用取引を行うための新規資金があるかどうかです。新規資金があれば、現物株の含み損益のことは忘れて(?!)新規に取引することができるでしょう。そこで、この2つの条件を整理してみましょう。

① 含み益がある&新規資金もある ( ◎  リッチ!)
② 含み益がある&新規資金がない ( ○ グッド!)
③ 含み損がある&新規資金がある ( ◎ リッチ!)
④ 含み損がある&新規資金がない ( × バッド!)

 ①や③の投資家はとてもリッチですね。新規資金がある投資家は、何の苦労もなく新たに信用取引が行えますから、売買タイミングをしっかりとらえて売買をすればよいと思うのですが、②や④の投資家は、どうすればよいのでしょうか?


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著者プロフィール

  • 福永 博之(フクナガ ヒロユキ)

    株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)を経て、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)に入社。マーケティングマネジャー、投資情報室長、同社経済研究所チーフストラテジストを歴任。
    テレビ東京、CS日テレ、日経CNBCなどの株式関連のテレビ番組でコメンテーターとして出演するほか、ラジオNIKKEIの「和島秀樹のウィークエンド株!」ではレギュラーパーソナリティを務めて6年目になる。日経新聞やロイターニュースなどにマーケットコメントを発信し、個人投資家向けには「週刊エコノミスト投資の達人」や「ネットマネー」など、多数のマネー雑誌で投資戦略やテクニカル分析をプロの視点から解説。証券会社や証券取引所、銀行、高校などが主催する数多くのセミナーで講師を務め、人気を博している。
    現在、投資教育サイト「アイトラスト」の総監修とセミナー講師を務めるほか、早稲田大学オープンカレッジで非常勤講師も務める。
    著書に、『実力をつける信用取引』(パンローリング)、『デイトレ&スイング 短期トレード 完全攻略ノート』、『365日株式投資ノート』(以上、インデックス・コミュニケーションズ)、 『テクニカルチャート大百科』シリーズDVD(パンローリング)など、多数。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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