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世界の市場から3000兆円が消えた・・・
だが傷は浅いぞ、しっかりせい

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2008/12/28 09:00

 100年に一度の異変だそうだが、おかしなことがいつまでも続くはずもない。世間が浮き足だっている時こそ合理的に考えられる人にはチャンスで、これはいまも昔も変わらぬ真実なのである。(バックナンバーはこちら)

「変」な時こそ合理的に

 今回の株式市場の世界同時暴落で世界中の株式市場から3000兆円が消えたとか。
 ご多聞に洩れず日本の投資家も散々な目に遭っていることは確かだが、こと個人に関しては相対的に傷は世界で最も浅いと思われる。

 「馬鹿なことを言うな」とお叱りを受けそうだが、個人の保有する金融資産のなかで日本の場合はせいぜい10%弱が有価証券とされるから、株による目減りは全体で1500兆円もある金融資産の5%程度と推察される。

 戦場では戦友が負傷したら「傷は浅いぞ、しっかりせい」と声を掛けるのが常とか、この言葉がぴったりくるのが日本のケースであろう。まだ無傷のままで現預貯金が600兆円以上もあるのだから、考えようではここでの大下げは千歳一遇のチャンスである。

 トヨタとか任天堂といった超一流のグローバル企業の配当利回りが4~5%まで上がっているのだから、いま買って20年保有していれば元本は回収できる計算だ。

 20年後に企業が残っていれば、その分が利益という考え方もできる。
 一方現預貯金では持っていれば、これまでは安心だったが、金利はますます下がるだろう。元本が倍になるには1000年単位の年月が必要となることを考えれば、ここからは超一流企業でどう考えても倒産などしそうにもにない株の配当を楽しむ方が理にかなう。

 まさかと思われたアメリカのFF金利がゼロになったように、これからの世界は金利は下がるし、何れカネはジャブジャブになってくる。カネは本来低い利回りよりも高い利回りを好むもの。倒産しそうにもなく格付けも高い企業があれば、高い利回りを求めてカネは移ってくるだろう。

いまを直視したって変なことばかり

 100年に一度の異変だそうだが、おかしなことがいつまでも続くはずもない。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 三原 淳雄(ミハラ アツオ)

    激動する内外経済の今後を展望し、対応を説く経済評論家。1937年満州国チチハル(現・中国)生まれ。九州大学卒業後、日興證券に入社。企業派遣によるノースウェスタン大学経営大学院留学、スイス銀行チューリッヒ支店勤務などを経て、ロスアンジェルス支店長。1980年から評論活動に入る。近著に『金持ちいじめは国を滅ぼす』(講談社)など。TV東京「News モーニングサテライト」 隔週月曜日(AM5:45~6:45放送)のゲストとして出演中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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