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金融商品紹介 Vol.7
「FX取引」のメリットとデメリット

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2009/01/19 09:00

 株、FX、先物…などひと口に金融商品といってもたくさんの種類があり、それぞれ特徴があります。この連載では、「投資を始めたいけど、よく分からない」「金融商品について勉強したい」というマネー初心者に向けて、毎回、金融商品を紹介していきます。(バックナンバーはこちら)

今回紹介する金融商品は、為替証拠金取引(FX取引)

商品の基本紹介

 為替証拠金取引(FX取引)は、外貨を実際に保有するというより、24時間眠らない市場である為替市場で、為替そのものを売買することで利益を得る商品です。

「実際に外貨を保有するのとは違う」というのは、外貨預金や外債と異なる以下のような理由からです。

1. レバレッジを効かせることにより、取引外貨の対価そのものを支払うのではなく、証拠金(少ない金額)を担保に取引をする

2. 決済は差金決済により完結することが一般的で、通常は売買対象の外貨を手にすることはない(取引業者によっては「現引き」という形で外貨を手にすることもできる場合もある)

 ただし、保有形態が異なっても取引することによって生じる為替リスクなどは外貨建て資産を保有することと同じ (レバレッジが効く分、同じ以上である場合がほとんどですが) なので、外貨建て資産に分類されることが一般的です。

 のっけから「レバレッジ」という言葉が出てきています。ご存知の方も多いと思いますが、簡単にご説明しましょう。「レバレッジ」というのは日本語にすると「てこ」。「少ない力で大きな力を生み出す」ことから、投資の世界では「少ない資金で大きなお金を動かす」ときに使われます。少ない資金を担保に大きな資金を「貸し借り」して運用するということで、株式投資の「信用取引」に似たシステムといえます。

 ちなみにレバレッジは取引業者の定める範囲で、自分自身で決めるものなのでリスクを最小限にしたければ、証拠金と同額以下であればレバレッジは1倍以下となります。

 レバレッジを大きくしても、各取引業者でロスカットルールなど安全装置があり、一般的には証拠金を超える損失になることはほとんどありません。(相場が急騰急落といった大きな変動があるとその限りではありません。)

 最初に記載したとおり、FX取引は証拠金を差し入れて、その証拠金をもとに為替の売買を行う取引です。為替レートは二国間の通貨の交換レートですので、買いから入ることも売りから入ることもできるのが特徴です。取引そのものはいたってシンプルで、その通貨が強くなると思えば買い、弱くなると思えば売り、決済はその反対取引をして差金の受払いをします。

 為替の差損益のほかに、注目したいのがスワップポイントです。
 二国間の金利差の調整分のことをスワップポイントといい、その受払いが日々発生することがFX取引の2つ目の特徴です。金利の高い方の通貨を買い持ち(=ロング)にすればスワップポイントの受け、売り持ち(=ショート)にすれば逆にスワップポイントの支払いとなります。

 それでは次にFX取引のメリットとデメリットをみていきましょう。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 廣澤知子(ヒロサワ トモコ)

    マネックス証券株式会社 シニア・フィナンシャル・アドバイザー
    慶應義塾大学経済学部卒。大学卒業後、シティバンク、N.A.東京支店に入行。国際金融本部にてエマージング・マーケット、金融法人向けの外国為替のセールスなどに従事。退社後CFP®資格を取得。独立系FP会社でFPとしてセミナー講師などの活動後、2005年マネックス・ユニバーシティの設立に参画。2008年マネックス証券株式会社に転籍。セミナー講師や執筆活動のほかメディアにも多数登場。
    ファイナンシャル・プランナ-(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、(社)日本証券アナリスト協会検定会員。
    近著『金利をやさしく教えてくれる本』(あさ出版)は韓国でも翻訳出版。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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