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ドバイの「バブル崩壊報道」は本当か 不動産価格下落の真相

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2009/01/02 13:00

 不動産価格が下落したことにより、好調だったドバイ経済の先行きに陰りが見え始めました。大規模な都市開発で注目を集めていたことから、「ついにドバイのバブルが崩壊した」と騒がれていますが、実際のドバイはどのような状況なのでしょうか。(バックナンバーはこちら)

ドバイの実態-不動産価格の下落

「ついにドバイのバブルが崩壊か」
 最近こうしたニュースもメディアなどで報道されるようになりました。実際のどのような状況なのでしょうか。

 現在のドバイ経済で注目されているのは、不動産価格の下落です。HSBCグローバル・リサーチのレポートによると、2008年10月はドバイの不動産価格が4%下落し、アブダビの不動産も5%下落しました。同年11月にはドバイのダウンタウン・ブルジュ・ドバイやパーム・ジュメイラなどの物件が20~40%近く下がりました。それでは、もう少し詳しく数字を見ていきましょう。

 ヤシの木をかたどった人工島、ドバイ政府系不動産開発会社ナキールが開発したパーム・ジュメイラの不動産価格は、9月以来40%近く下落しました。4ベッドルームの別荘は、9月は1,500万ディルハムで販売されていましたが、11月には1,000万ディルハム(272万ドル)になりました。しかし、別荘やアパートメントは売り出された当初の販売価格よりも高い価格で取引されています。

The palm Islands

 11月中旬には、エマール・プロパティが開発したダウンタウン・ブルジュ・ドバイの不動産価格は22%下落し、ブルジュ・ドバイの不動産価格は50%下落しました。イギリスの不動産コンサルタントのSherwoodsによると、ブルジュ・ドバイを除く不動産の平均価格は1平方フィートあたり3,500ディルハム(952ドル)から2,700ディルハムになったと伝えられています。ブローカーによると、ダウンタウン・ブルジュ・ドバイの価格は、以前、急速に値上がりしたため、ドバイの不動産の中でも急速に価格が下落しています。

 それでは、ドバイの不動産価格は1年でどれくらい上昇していたのでしょうか。Al Mal Capital によると、2008年7月のドバイの住宅価格は、前年同月比40%上昇しました。居住用不動産は前年同月比+40%の1,831AED(498ドル)/平方フィートとなり、商業用不動産は前年同月比+40.5%の2,137AED/平方フィートとなりました。

 巨額の資金を投じて大規模な開発を続けていましたが、現在はいったん建設プロジェクトを見直す時期を迎えています。11月18日、ナキールは、世界経済が後退していることから、現在の経済状況に合わせて経営目標を再評価すると発表しました。ただし、長期的な事業目標には影響しないと付け加えています。また、同月30日には、全従業員の15%の500人を削減することを伝えました。

 ナキールのように世界金融危機の影響を受けて雇用をカットする企業もありますが、全ての企業がこのような状況というわけではありません。例えば、ドバイの航空会社であるエミレーツ航空は従業員を解雇する予定はなく、これと反対により多くの従業員を雇用する計画があると発表しています。また、アブダビのエティハド航空と合併するとの噂が流れていましたが、これに関しては両企業が否定しています。

 次に今後数年間のドバイの不動産市場の見通しに関するレポートがいくつも出されているので整理してみたいと思います。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 内藤 美穂(ナイトウ ミホ)

    1984年生まれ。株式会社ガジェットウェア代表取締役兼CEO。大学在学中にガジェットウェアを設立。日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2009」キャリアクリエイト部門10位受賞。外資系投資銀行やベンチャーキャピタルとのパイプを持つ。学生時代より投資家としてTV、新聞、雑誌など各メディアに取り上げられる。18歳の頃にeワラント取引を始めたのをきっかけに、日本株、中国株、FXなどを取引する。現在、投資関連事業の一環として「ドバイ株ドットコム」でドバイ株口座開設サービスを提供している。
    Miho Naito CEO blog」でブログを更新中。

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