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【情報収集術】第18回
企業経営者・経済人の年間予想から読む2009年

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2009/01/18 07:00

 いよいよ2009年が始まりました。大発会後の日経平均は、クリスマスから年末年始を挟んで7日続伸で、722円も高くなりました。1月8日にはその半分を戻し、その後も安く、結局、挙げ幅を帳消しにしてしまいましたが・・・。今回は、大発会以降の動きや、前回ご紹介した日経新聞の新年特集「企業経営者・経済人の年間予想」から、今年の市場の動きについて考えてみたいと思います。(バックナンバーはこちら)

大発会から読み取る今年の気分

 今年の動きを読む前に、まず2008年の大発会を思い出してみたいと思います。実は、2008年の大発会は、616円安をつける暴落。この数字が暗示していたかのように、昨年は大変な一年になったことは皆さんもよくご存知のはずです。

 一方、2009年大発会では、オバマ期待と昨年が大変だったのをリセットしたいというムードが漂っていたために、内需関連や環境関連の銘柄を中心に、買い戻しの動きが起こったのです(前回、お話したように、オバマ期待の株価上昇は就任前まで。オバマ期待の恩恵に預かったけれどまだ手じまいしていない方は、急いで前回の記事を参照してください)。

 これは、年末、株券電子化に伴う株式分割のために【9020】東日本旅客鉄道や【8411】みずほフィナンシャルグループなどの日経平均採用銘柄の主力銘柄が売買停止になっていたため、日経平均の先物と現物の裁定残高が極端に絞られ、いわばポジションが閉じた状況だったことも幸いしました。さらに、円高が一服したために、【7203】トヨタ自動車、【7267】本田技研工業、【6758】ソニー、【7751】キヤノンなど輸出関連銘柄も上がってきました。その結果、年末から年始にかけて7日続伸722円高となりました。

 大発会取引での出来高トップは、【8411】みずほフィナンシャルグループでした。年末、株券電子化でストップしていた間に日経平均が上がっていたので、大きく値上がりし、寄り付いたのです。
ということから今年を占うと、日経平均採用の金融関連の銘柄は、今年は強い、といえるのではないでしょうか。

値上がり率トップ10が示唆する今年のテーマ

 もう1つ注目したいのは、値上がり率トップ10の銘柄のうち、5つを株価200円以下の銘柄が占めていたということです。つまり、今年のマーケットでは、「低位株のリベンジ」というのが、1つのテーマになるのではないかと、私・藤本は予想するのです。

 その理由は、
「大発会で低位株を買った人たちが、今年のマーケットの主役になりそうだ」
「では、低位株を買ったのは誰なのか?」
と考えを発展していけば、すぐに明らかになります。

 先に答えを明かしてしまえば、低位株を買うのは、個人投資家です。個人投資家にとって、低位株は買いやすく、しかもわかりやすい材料があるからです。彼らは「株を枕に年を越し、明けて売る」かと思いきや、大発会では売らずに、買いました。

 個人投資家が活躍すると思われる今年のマーケットでは、これまでもたびたび取り上げてきましたが、環境関連、特に新エネルギー関連の銘柄・・・例えば大発会の東証一部値上がり率上位にランキングされた、【6955】FDKや【6728】アルバック、【5805】昭和電線ホールディングス・・などが強いのではないかと、藤本は考えています。

 オバマ政権は環境対策を前面に掲げていますし、エネルギー危機も相変わらず、世界規模の重要課題となっているからです。

各国の景気刺激策のベクトルは「環境」

 また、各国の景気刺激策に、環境が大きく関わってくるであろうことも見逃せません。


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著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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