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相場下落で株式市場は絶好の仕込み時期が到来
素人でも簡単にできる「目標株価」の設定を伝授

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2009/01/17 10:00

 相場が下がった今は株の絶好の買い時といえる。ただしどのタイミングで株を買っていいかわからないという個人投資家も多い。そういう場合は注目している銘柄の目標とする株価を算定してから購入するのも1つの方法だ。(バックナンバーはこちら)

目標株価ってどう決めればいいの?

 空前の金融危機が発生した影響で昨年から国内株価は下落し続けており、投資家にとってはいま絶好の仕込み時期が到来している。証券会社でも新規口座が昨年後半から急増しているらしいが、これは個人投資家が今が買いどきだと考えている証拠だ。

 だが口座は作ったもののどのタイミングで株を買っていいかわからないという人も多い。そういう場合は注目している銘柄の目標とする株価を算定してから購入するのも1つの方法だ。ひとくちに目標株価といってもその決め方についてはさまざまな方法がある。最もシンプルなのは、過去にあった値幅を適用するというものだ。

 たとえば、ある株価の前回の上昇が800円を底値にして1000円まで上がったというものなら、その値幅の200円を使う。その後900円まで下落したのちに反発した場合は、900円に200円を加えた1100円が目標になる。つまり過去に1度あったこと (上昇) は、再び相場に現れるというシンプルな経験則に基づいているのだ。

誰でも可能な目標株価の設定

 次によく使われるのが「倍返し」だ。たとえば株価が1000円の銘柄が800円まで下落し、ここで反転すると1200円が次の株価目標になる。200円(=1000円-800円)の2倍、すなわち400円だけ底値の800円から上昇するというものだ。

 右に振れた振り子は、真ん中を通過して左に同じ幅だけ振れるというのが自然な動き。これを相場に応用すれば、株価が下に振れて元に戻ればそこでは止まらず、今度は同じだけ上に振れるということになる。

 さらにフィボナッチ数列という特殊な数字の集まりを使う、やや難解な目標株価の決め方もある。ここでは黄金分割比といわれる1.618という数字が基本となる。

 株価が800円で底値を入れて1000円まで上昇。その後900円まで押して反発に転じると、次の目標値は1223円になる。これは、最初の上昇波動が200円(=1000円-800円)だから、これに1.618をかけて、さらに次の底値の900円に加える。すなわち、200円×1.618+900=1223円だ。

ちょっとマニアックな「7の法則」とは?

 最後にもう少しマニアックな目標株価の算定方法をご紹介しよう。アーサー・スクラルーという人が半世紀も前にその著書で説明している7の法則というものだ。

 7という数字を5~2までのそれぞれで割った数字を、最初に形成された上昇トレンドの値幅にかける。すなわち7÷5=1.4、7÷4=1.75、7÷3=2.33、そして7÷2=3.5が乗数だ。このうち、上昇相場では、後者の3つを使う。

 先ほどの例だと、最初の上昇幅は200円だから、200×1.75=350円、200×2.33=466円、200円×3.5=700円。これを底値の800円に加えると、1150円、1266円、そして1500円の3つの目標が得られるのだ。

 こうした株価理論は決して難しくないのだが、数字や計算に慣れていない個人投資家の方には敬遠される。たとえば今月24日に開催されるパンローリング社主催の「投資戦略フェア2009」のようなセミナーでは専門家である講師がわかりやすく実践法を教えてくれるので興味があったらのぞいてみるのもいいかもしれない。

著者プロフィール 廣重勝彦(ひろしげ・かつひこ)

 1958年生まれ。日本市場での株価指数先物取引開始に際し同商品のトレーディング(自己売買)体制を構築、実行。バブル醸成から崩壊に至る期間も一貫した高パフォーマンスをあげ続ける。

 
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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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