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【推奨銘柄】トップストラテジストの提言
「最後の仕込み場、新春相場で注目の個別株」

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2009/01/16 20:35

日本製鋼所(東証1部 5631) 仏・アレバ社が出資、長期購入契約で強気の増産投資拡大の経営戦略へ

【中期投資向け推奨銘柄】(賞味期限 1~3ヶ月)

河合ストラテジストの推奨ポイント

 東芝-米WH、日立-GE、仏アレバ-三菱重、これら世界の原子力発電メーカー3陣営は、世界中が環境関連の「グリーンニューディール政策」を景気対策として掲げ、その中核テーマである原子力発電において世界各地で受注合戦を展開している。

 なかでも、同社の原子力発電用の基幹部材は世界シェア8割を占めており、同社の原発用基幹部品の供給能力次第では、原発の建設はおろか、原発メーカー3社は受注すら確約できない状況である。

 つまり、同社の安定供給が実現することにより、初めて原子炉メーカー3社は電力会社から原発の受注営業が可能となるということだ。仏アレバ社が同社に出資(1.3%)し、長期購入契約を締結したのもうなずける。

 同社は、現在約500億円の設備投資により原発用部材の生産能力増強計画を進めており、2010年央に基幹部材の年間生産能力は原発4.5基分から8.5基分に拡大する。さらに昨11月に約300億円を室蘭製作所の新工場建設に投じ、原子力発電所用部材の大幅増産を再拡大させる模様だ。これにより同社では年間12基分の原発部材の製造が可能となる。

 同社の前期営業益は325億円であることから、この合計800億円に及ぶ設備投資額は二年分の営業利益を上回ることから同社にとっては相当の投資であることはうかがい知れよう。しかし、世界では今後10年間で約200基の原発新設計画があることから、同社の設備増強後も原発基幹部材は、まだまだ需要と供給のバランスはひっ迫する状況が試算される。

 同社の業績は、今期は売上高7%増収・経常15%経常増益が見通されている。続く来期は同5%増収・同9.4%増益が見込まれている。製造業各社が再びデフレ不況に向かっているさなかに、今来期連続2ケタ近い増益率が見込まれていることは評価されよう。

 目標株価は、原発部材の高シェアを背景にハイPERが示現され、来期予想EPS59円から起算される1500円処が想定される。

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著者プロフィール

  • 河合 達憲(カワイ タツノリ)

    カブドットコム証券 投資情報室 マーケット・ストラテジスト。マクロの視点からチャートまで幅広い視野を持つ。個別銘柄に関しても情報通として知られている。全マネー誌のアナリストを対象に『宝島』が調査した結果、推奨銘柄パフォーマンスでの年間成績が06年No.1、07年はNo.2と常に高パフォーマンスが評価されている。近著「日本のトップ企業が消える日」(角川SSC新書)も好評。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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