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このままでは日本は滅びてしまう
「気骨を持ち、歴史書や英文の経済記事に目を通せ」

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2009/01/24 09:00

 悪いことは自民党のせい、麻生首相のせい、すべて人のせい・・・。考えることを止めた社会とはひどいことになるものだ。このままでは世界経済が回復してきても、日本はまたいちばん最後になるのではないか。ケータイばかり見てないで歴史の本を読み、テレビより英文の経済記事にでも目を通すといい。(バックナンバーはこちら)

バイロン ウィーン氏の大予測

 ウォール街恒例のバイロン・ウイーン氏のサプライズ予測が今年も発表された。
 バイロン・ウィーンと言われても知らない人もいるだろうから補足しておくと、モルガン・スタンレーのストラテジストとして名を馳せ、いまは独立系のヘッジファンドにいるようだが、かなり前から翌年のサプライズを予測し、かなりの確率でその予測が現実のものとなったことで有名になった。

 2000年にはITバブルの到来を予測し、ITブームに沸く世間を驚かせたし、昨年も米経済は01年以来の景気後退に陥ると、年末にかけての楽観論が強かったなかでピタリ当てているし、「FF金利は3%以下になる」「失業率は5%以上になる」「個人消費は落ち込む」「中国株式は急落する」「オバマ氏が大統領になる」など、予測が予測でなくなっているのはすごいことである。

 そのウィーン氏の今年の予測は下の通り。

・SP500は1200ポイントを回復
・金は1オンス1200ドル
・原油は1バーレルは80ドル、一部商品は08年の安値から倍になる
・十年債利回りは4%に上昇(債券安)
・中国の成長率は7%超え、株価も反騰する
・米住宅着工件数は秋に底を打つ、第三・第四Qは成長率がプラスになる
・消費は回復しクリスマスセールは過去最高になる

などだ。驚いたことに08年とはうって変わってかなり強気である。その彼の強気の背景は多分オバマ新政権の財政、金融政策がかなりの効果を挙げると判断しているからだろう。

 なかでも心強いご託宣は「いまの市場の合言葉は『富は失われた』だが、これからは『富はまた作られる』に変わるだろう」である。

たまにはよく考えてみよう

 この考え方は私も大好きである。何も難しく考えることもない。こんなことは一寸歴史を振り返ってみるだけで簡単に分かるだろう。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 三原 淳雄(ミハラ アツオ)

    激動する内外経済の今後を展望し、対応を説く経済評論家。1937年満州国チチハル(現・中国)生まれ。九州大学卒業後、日興證券に入社。企業派遣によるノースウェスタン大学経営大学院留学、スイス銀行チューリッヒ支店勤務などを経て、ロスアンジェルス支店長。1980年から評論活動に入る。近著に『金持ちいじめは国を滅ぼす』(講談社)など。TV東京「News モーニングサテライト」 隔週月曜日(AM5:45~6:45放送)のゲストとして出演中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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