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【起業】独立するにも人生いろいろ~FA残留か、
移籍か、それとも新チーム設立か?『12の選択肢』

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2007/12/12 12:00

 プロ野球ではストーブリーグになると、「FA」や「移籍」関連の話題で盛り上がります。野球選手ほどではなくても、ビジネスマンの身の振り方も人によって様々。前回「3つの独立スタイル」について解説しましたが、さらに今回は「12の選択肢」について解説します。

登場人物プロフィール

【S君】

29歳。独身。郊外のアパートに一人暮らし。大手IT企業に新卒で入社し、その後新興ソリューション会社に転職して入社1年目。仕事は真面目にこなしているが、社風が好きになれず、人間関係もうまくいっていない。組織に向いていないと考え、独立起業を検討中。特筆すべき特技なし。


【F氏】

50歳。東京九段で小さなコンテンツ制作会社経営。大学卒業後音楽でやっていこうとするが挫折。フリーター生活を経て、出版社に入社して働くも、組織に向いていないことを確認し、また挫折。35歳の時資格なし、資金なしでSOHOを立上げ、現在会社は18期目を迎える。経営は波乱気味だが、バンドも再開。それなりに楽しそう?


プロ野球のように「FA」できないものか…

 Sくん(29歳)はプロ野球が好きで、この時期ニュースを見ていると「FA」の話題で持ちきり。野球の才能がある人はいいなあ、自分を高く売ることが出来て。部屋でカップヌードルを食べながらそう思うのであった。自分が会社にFA宣言したら、まず「はい、どうぞ」と言われるのがオチだろう。でも、ずーっと今のまんま過ごして、逆に会社から出て行けと言われる日も来ないとは限らない。いままでは終身雇用と言われていたけれど、そんな約束はもうない。会社が売られたり、事業部が売却されたりもする。やはり独立を考えたいな…。

『3つの独立スタイル』→『12の選択肢』

「Fさん、この前ビジネスモデルがちゃんとできてなくても独立する道はある、なんて言ってましたよね?」

「うん、今日はこの前の『3つの独立スタイル』をもっと詳細にしたものを見せたいんだ。今いる会社との関係を考えて、どうするかってことだよ。この中には『辞めない』という選択もある。名付けて『12の選択肢』だ。Sくん野球好きだから、多少そんな感じでまとめてみたよ!」

「この中のどれかに、ぼくの進む道があるんですね…」

「よく考えてみてごらんよ。『今はあえて独立しない』という選択肢もあるんだから」

『12の選択肢』とは?

12の選択肢
12の選択肢

1 FA残留型

 これは現状の仕事を現会社から請負うスタイルになります。場合によっては他社からも請けたいものです。仕事の内容はほとんど同じになりそうですね。

 これは現会社との関係を見直すことに他ならないです。つまり身分の安定した社員でなく、契約の外注者として働くわけです。その代わり、他の仕事も請ける可能性を確保することです。

2 傘下団体設立型

 これも現会社との関係を見直すことを宣言し、現状の仕事に近い内容を現会社or他社から請負うことです。現会社のアウトソーシングを受けながら、仕事先を広げる。1よりもう少し外向き志向と言えるでしょう。はっきり会社の外にオフィスを持ち、アウトソーサーとして仕事を拡げます。

3 FA移籍型

 現会社との関係を見直すことを宣言し、現状の仕事を他社から請負う。はっきり言えば会社のクライアントを持って行くパターンが多いので会社との関係は切れます。こじれることもあるでしょう。

4 ライバル団体設立型

 クライアントを持って行くどころか、現状の仕事に近いビジネスモデルにより会社などを設立して、現会社のクライアント・スタッフまで連れて行くパターンになります。これはもう現会社のライバルをつくるのですからもめるのは必至ですね。資金も必要でしょう。これは宣言せずこっそり動くことになりますね。

5 別業態独立型

 まったく現会社とは違った業態を個人事業主や小さな会社として始めることです。もめることはあまりないでしょう。現会社との取引もあり得ます。小規模独立といえます。

6 別業態起業型

 同業界ではあるが現会社の仕事とかぶらないor別職種の会社設立(たとえば運送・外食など)を起業してはじめるパターンです。場合によっては現会社との取引もあり得ます。

7 子会社設立型

 かつて「社内ベンチャー」が持てはやされた頃にあったパターンで、今でも有効と思います。現会社の新規事業の一つして提案し、リスクを会社に持ってもらい、場合によっては個人的にも出資します。責任者となり、ある時期に友好的に独立することをめざします。

8 親睦ネットワーク設立型

 これは、急激に会社との関係を変えないことを前提とします。講演費、印税など、会社から指弾されない程度の収入(これは会社の規則や風土によって違います)を得るための人的ネットワークを中心ベースを築いていき、良質なプロジェクトに遭遇したら本格的に独立することを胸に秘めておきます。

9 業界内トップ目標型

 これも会社との関係を変えないことを前提にします。収入は会社に依存し、組織内ではなく業界内での地位を確立することを目指します。収入があったとしても自己投資に還元。いつ独立してもいいだけのスキルやネットワークを獲得します。

10 副業型

 収入は会社に依存。副業収入は生活費補填か自己投資に使います。できたら自己投資に還元し、いつ独立してもいいだけのスキルやネットワークを獲得し、会社との関係を良化しておけば精神的に安定しますよね。

11 ライフワークバランス型

 収入は会社に依存。副業収入は生活費補填か自己投資に使います。人的ネットワークを中心に合法的に収入を得つつ、ベースを築いていきます。リタイア後の本格的活動をめざすことになります。

12 その他

 上記のパターンの組合せか、ここにないまったく新しい方法で会社との関係を見直すことになります。

 次回はさらに具体的な例に踏み込んで行きたいと思います。お楽しみに!

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