MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

生半可な「ナンピン買い」は確実に破産する ナンピン買いの考え方とその注意点

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2009/02/09 09:00

 前回ご紹介したマーチンゲール法は必勝法と勘違いすると危険極まりない手法ですが、ナンピン買いも投資初心者の方にはお勧めできませんが、その「考え方」は、投資初心者の方には参考になるところもあるかと思います。(バックナンバーはこちら)

有効でもあり、危険でもあるナンピン買い

 前回は、マーチンゲール法(倍賭け)によるナンピン買いの有効性とその危険性を、ご紹介してみました。知識と想定と覚悟のないナンピン買いは、相場において致命的な損失を被る(最悪の場合、退場・破産の)確率は高いですが、下げ続ける相場はありません。いかなる相場でも「戻し」はあります。

 ということは、相場にマーチンゲール法を適用したナンピン買いの「考え方」は有効といってもいいでしょう。
 (くどいようですが、マーチンゲール法やナンピン買いが有効ということではありません。マーチンゲール法によるナンピン買いの「考え方」に有効性があるということです)

 その際に大切なことは、前々回記事でご紹介したエントリーポイントの見極めです。
 相場の基本的な「戻し(リバウンド)」に対する考え方、つまり確率の高い「戻し」を知らなければ、「下手なナンピン、スカンピン」の相場格言に嵌ります。「下手なナンピン、スカンピン」とは、ナンピンのタイミング、ロットコントロールを誤ると、損失はロットが増えた分だけさらに膨らみ、最後は無一文(すっからかん、スカンピン)になるということです。

値幅と時間を取ることの重要性

 前々回記事でも触れましたが、エントリーポイントを見極めるためには、下手なナンピンとならないためには、十分な値幅と十分な時間を取ることが重要となります。

 狭い値幅、短い時間でマーチンゲール法を適用すれば、更なる下落があった場合に、損失額は拡大(極大化)し、戻しがくる前に自己資金が尽き破産します(十分な値幅を取ることを実行すると、自然に、そして必然的に、時間軸の取り方は大きくなります)。

 第27回記事の節目理論では、日足で検証しましたが、中期投資の場合は週足で、長期投資の場合は月足で、節目を検証するぐらいの慎重さが必要でしょう。

※注

日経225先物は、投機の意味合いが強い商品です。回転(売買)を効かせない先物取引に意味はないとの考え方もあります。しかも、日経225先物にはSQによる時間的制約もあり、よほどのプランと精神力とスキルがない限り、十分な時間と値幅を取ることは至難の業です。くどいようですが、現物株ならともかく日経225先物によるマーチンゲール法によるナンピン買いは、投資初心者様にはおすすめできません。その「考え方」だけを参考にしてください。

マーチンゲール法で、なによりも大切なのはロットコントロール

 マーチンゲール法を適用したナンピン買いにおける、十分な値幅と時間をとることは大切ですが、それ以上に大切なのは、自己の資金管理、ロットコントロールです。
 マーチンゲール法とは、無限の自己資金を必要とする手法です。言い換えれば、有限の資金では、勝てば少額の利益、負ければ破産という危険な手法です。

 その危険性を考えれば、最も意識しなければいけないのは自己資金の管理、適切な投資金額の決定です。

 仮に、mini1枚から開始し、投資回数(市場への自己資金投入回数)を3回とした場合、必要な建て玉の枚数は、1+2+4=7枚となります。Mini3枚から開始すれば、3+6+12=21枚です。何枚でも、MiniでもLargeでも構いませんが、マーチンゲール法では、回を重ねるごとに、加速度的に必要とされるロット・投資資金は増大していきます。

 「ロット・投資資金の増大=リスクの増大」と言ってもいいでしょう。要は、自身の投資生活、人生に影響を与えない投資資金を決定することが大切なのです。(参考: 第22回記事第23回記事

 では、どの程度(何回)までなら、マーチンゲール法は現実的な考え方なのでしょうか?(次ページへ続く)


  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • Heyward(ヘイワード)

    本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
    「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
    楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
    日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5