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宣誓式で明るみになった
「オバマ新大統領とヘッジファンドの微妙な関係」

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2009/02/02 10:00

 オバマ新大統領の大統領就任式は身辺警備や治安対策に伴う費用がかさみアメリカ史上最も高額な予算が投入された。経済危機の真っ只中で資金の捻出に悩むオバマ陣営が募金の要請を行った意外な相手、それはヘッジファンド業界だった。オバマ氏とヘッジファンド、いったいどのような関係なのだろうか。(バックナンバーはこちら)

宣誓式にかかった費用1億5000万ドル

 アメリカでは第44代の大統領が誕生した。バラク・オバマ新大統領への期待がアメリカのみならず世界中で高まっている。1月20日にはワシントンでアメリカ史上最も高額な予算を費やして大統領就任式が挙行された。「100年に1度」と呼ばれる経済危機の真っ只中にあるにもかかわらず祝賀行事や関連イベントに多額の資金が投入されているのである。

 特に宣誓式にかかった費用は高額で、1億5000万ドルに達するといわれる。その内、1億ドル以上は身辺警備や治安対策に伴う費用であった。黒人初の大統領ということもありオバマ氏の場合は歴代の大統領を遥かに上回る規模で強固な警備体制が敷かれている。ワシントン市も200万人を超える参加者の安全対策に市の財政ではとても対応できないということになり、ブッシュ前大統領に直訴し特別予算を国庫から出費してもらうことで何とか危機的状況を脱することができたようだ。

 注目すべきは新大統領の就任式に必要とされた史上最大の予算をどのようにしてまかなったかということである。オバマ新大統領はいわゆるロビー団体や特定の業界からの資金を受け取らないという方針を明らかにしていた。また、国家財政が逼迫していることに鑑み連邦政府からの予算を使わないことも宣言していた。本人の意向とすればできるだけ多くの国民から小額の寄付金を集め祝賀行事をファイナンスしたいと考えていたようである。

 しかし、実際には多くの有権者はすでに選挙期間中に献金疲れしてしまっており、今回のオバマ氏からの要請に関しては期待したほどの反応が得られなかった。そこで最終的にオバマ陣営が募金の要請を行ったのがヘッジファンド業界であった。

ヘッジファンド業界がオバマ氏に莫大な額を支援

 ソロス・ファンド・マネジメントのジョージ・ソロス氏や、D・E・ショー・グループのディビッド・ショー氏を筆頭に大手ヘッジファンド業界の立役者たちがこぞって資金提供に応じたといわれている。

 ソロス一家だけで20万ドル。他のいわゆる「ヘッジーズ」と呼ばれるヘッジファンドビジネスで巨万の富を手にした元ファンド・マネージャー達はこの時とばかりオバマ新大統領に恩を売るかのごとく、皆がそろって多額の献金を行った。


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