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【ギョーカイ裏話】
なぜ日経平均は8000円付近で動かないのか

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2009/02/15 09:00

 8000円付近で動かなくなった日経平均。今回は、本当によく分からない今後の相場展望について (今後といっても、どこぞのストラテジストが講演会で話しそうなマクロの話ではなく )、市場関係者がどう話しているかを紹介したい。(バックナンバーはこちら)

8000円の下にひきこもり続ける日経平均

 今の相場は、まさに方向感を失っている状態である。こういう状態を「こう着」というが、最近では「閉塞」なんて表現する人まで増えている始末だ。ざっくり言えば、下7700円、上8300円(いずれも日経平均の指数、ここでは最もポピュラーに大証の日経平均先物とお考えください)のレンジを往来してるだけ、といった相場になりつつある。8300円から頭を出しても押さえこまれ、結局引け値は8000円割れ、なんてことがあまりにも多い。

 某国内系ディーラーによれば「空売り規制なんかを敷いたせいで、ショート(空売り)が溜まってないんじゃないかな。だから上がってきてもカバー(買い戻し)で押し上げられるような感じがないんだよね」とのこと。そう、日本株がガツンと上がってこないのだ。

 相場が上がらない一方で、奇妙なほど下がらないのも今の特徴である。これは、個人投資家の方、たまにニュースで日経平均株価をチェックする程度の方でも感じているのではないだろうか。ではなぜ、この「8000円」という水準での滞在時間が長くなっているのだろうか? このあたりを市場関係者がどう見ているか、ご紹介したい。

8000円を割れると年金が買ってくれる?

 最も多く耳にするのは、「8000円を割り込んだら、公的年金の買いが入るから」という話だ。例えば指数が7900円であれば、「後場から公的年金が発動するらしい」なんて噂が生まれ、急に底堅くなる。一方で8100円にでも達してしまうと、「この値段では公的年金は買わない」といった話になり、買いものが急激にしぼんで、その後は崩れるお決まりのパターンにはまることが多い。

 この年金の動きは実際のところが不透明なため、噂で話が広がる。新聞や株式関連のニュースで年金買いに触れていても、「年金買いの期待から~」「年金買いが入っているとの観測から~」など、核心を外して書かれていることが多いのもその理由だ。

 この年金には、8000円以下で買う、という習性があるため(というよりは、そういう習性があると投資家が皆信じているため)、年金の買いで相場が上昇するという現象が起きないのである。なぜなら、買い上がるわけでなく、あくまで執拗に下値を買い支えているだけだからだ。

 ではなぜ、年金買いは8000円割れで入り、まるでこの株価を維持しなければならないような動きを見せているのだろうか。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 真行寺(シンギョウジ)

    兜町の人脈拡大を真面目に行なっている。金融業界の裏事情に精通し、一部のファンから熱烈な信頼を受けている。

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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