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業界再編の予感 カタカナ社名の企業は危険?
【情報収集術】第19回

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2009/02/23 09:00

 信頼感のあるイメージとして求められる要素は何かといえば、「漢字」だとという説があります。というのも、不動産業界では新興の企業はカタカナ社名にする傾向が強く、不況で倒産した企業にもカタカナ社名が少なくなかったからです。逆に漢字社名の会社は「古くから信頼を勝ち得てきた会社」というイメージを抱く人が多いようです。(バックナンバーはこちら)

四季報と並ぶ必需品

 波乱の幕開けとなった2009年は、さまざまな業界で再編が起こりそうな予感があります。現に、2月5日には、【8802】三菱地所による【8834】藤和不動産の完全子会社化の発表など、予兆のような動きがすでに各業界に見られています。このような、業界再編の動きは当然、株価にも大きな影響をもたらします。今回は、その予兆をつかむ情報の収集方法について考えてみましょう。

 以前にもお話ししましたが、「業界の事情」を知るためには、さまざまな出版社から出ている、「業界地図」のような書籍が役立ちます。最新のものを入手して、興味のある業界のトップ企業はどこか、そしてナンバー2以下、最下位まではどのような序列になっているのか、さらには提携関係や出資関係を一望してみましょう。

 そして、業界地図とともにぜひ見てほしいのが、四季報です。時価総額や大株主、メインバンク、出資関係のある商社などをチェックし、業界地図にどんどん書き込んでいくと、自分だけの『オリジナル業界先読みマップ』ができあがり、この先を予想するのにとても便利です。

マンション不況はまだ続く?

 では私がどのような業界に注目しているのかといえば、冒頭でも触れた通り、不動産業界、特にマンションデベロッパーで子会社化や合併の動きがあると見ています。

 皆さんもご存知の通り、不動産業界は、サブプライムの影響で最もいたんでいる業界の1つです。いたんでいる業界では、淘汰の風が吹き荒れます。いたんでいる会社は倒れるか、あるいは強い会社に飲み込まれるか。そして強い会社はますます、業界内に君臨するようになります。

 昨年は、新興マンション業者を中心に、たて続けに倒産が起きました。そして、旧財閥系の【8801】三井不動産や【8830】住友不動産、そしてもちろん先述の三菱地所などの大手は、淘汰のおかげで競争力がより強化されたとさえいわれています。

 そんな不動産業界不況のニュースに加え、マンション販売の不振も伝えられていましたが、先日はマンション市況がようやく底をついたのではないか、と見られるニュースがありました。新築マンションのモデルルームの来場者数が4割もアップしたというのです。

 景気の悪さがいっそう深刻化しているように見える今、モデルルームの来場者が4割も増えたというのは、どういうことなのでしょうか?(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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