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数字が証明する「欲深いほど負けやすい」の法則

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2009/02/26 09:00

 欲が深いほど、利益に執着し、確実に資産を増やすイメージが強い。しかし、とくにレバレッジ取引など、リスクが高い運用方法ほど、欲深ければ負けやすいのだ。それは、実際の運用が「直線」ではなく、アップダウンの激しい「曲線」だからである。【バックナンバーはこちら】

欲こそ損失の源泉

 「欲深い人ほど負けやすい」――私がもしそう断言したならば、投資家の人たちは素直に信じるであろうか。いや、そう簡単には信じないだろう。なぜならば欲深い人間ほど利益に執着し、資産を増やすイメージが強いからだ。めぐってきたチャンスを活かし、確実に利益を積み上げていく。――そういった印象が強いからである。

 しかし、株式投資にはリスクはつきものである。完璧な相場観を持ち合わせていれば何の問題はないが、多くの投資家は疑心暗鬼の中で試行錯誤を繰り返している。「上がるかもしれない」「下がるかもしれない」といった漠然としたイメージで売買しているのであり、ある意味「勘」で戦っている部分もあるのだ。

 それでも経験を積み重ねていくと、ここは「自信を持って買い」「自信を持って売り」という場面が出てくる。過去の経験則の必勝パターンを自分なりに記憶しており、その雰囲気が「デジャヴ」として想起されるのだ。そういうときに投資金額を増やしたりして、利益倍増を狙うのである。

 でも、そういった投資家の行動は非常に危険である。なぜならば拙い株式投資の知識、経験では「強弱感」などアテにならないからである。ある意味「自分勝手な買い」「独りよがりの売り」であり、相場の的中率がアップすることはほとんどないのだ。増額するということは「相場を舐めた証拠」であり、次の瞬間から「相場の手痛いお仕置き」が待っているのである。

最終的な結果が同じでも、そこまでの軌跡は人それぞれ

 ここで下のグラフをご覧いただきたい。これはある投資家3人の損益の推移をイメージしたものである。

 それぞれ100万円をスタートとし、1年間で資金がどのように変化したかを表している。「A」の直線は基準となる線であり、1年間で100万円が125万円になったことを示している。年利25%である。

 なぜこのような直線を描いたかというと、多くの投資家は「運用」というとこのような直線を思い浮かべるからだ。着実に資金が増えていき、1年後には25万円儲かっていると、想像するのである。

 しかし、株式投資における実際の運用は、「B」や「C」や「D」のような曲線になるのが普通である。「C」は「B」の波動を2倍したものであり、「D」は「B」の波動を3倍にしたもの。最終的に1年後の結果が同じ(年利25%)であっても、その軌跡は異なるというわけだ。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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