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【デイトレ・株】企業の業績発表に踊らされないプラスアルファの判断材料

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2009/02/25 09:00

 企業の業績発表、しかも下方修正が相次いでいる。下方修正は売り材料だが、デイトレーダーたるもの、そう単純に判断してはいけない。単なる勘で動かぬよう、信頼できる判断材料をいくつか用意しておくべきだ。下方修正を発表しながら、買い向かえば勝てたであろう、2つの例を挙げてみていこう。【バックナンバーはこちら】

業績発表シーズンは売買チャンス

 業績発表や業績の観測記事などの株価材料の出現は、デイトレーダーにとって売買チャンスの到来だ。そこで今回は、具体例を挙げて、初中級デイトレーダーはどのように考え、行動するべきか考えていきたい。

 まず、基本的なセオリーは、業績の上方修正は買い材料、業績の下方修正は売り材料、業績上ブレ観測は買い材料、業績下ブレ観測は売り材料だ。だが、こんなセオリーを覚えたところで、利益を上げることはできないだろう。デイトレーダーは、その好悪材料が飛び出した瞬間の株価の位置を確認して、行動するべきだ。

業績発表のみで判断せず、前日までの株価をチェックせよ

 この株価位置を確認するのに、もっとも適したテクニカル指標は「ボリンジャーバンド」と考える。ボリンジャーバンドは、当日の移動平均から標準偏差の数値を基準の移動平均からプラス、マイナスして計算し、移動平均線の上下にバンドを作って示される。統計学上、マイナス1σ(シグマ)~プラス1σの間に株価が存在する確率は68.3%、マイナス2σ~プラス2σの間に株価が存在する確率は95.5%だ。一般的な見方としては、株価がプラス2σ超なら買われ過ぎ、マイナス2σ未満なら売られ過ぎとみる。

 それでは、具体例をみていこう。

 09年2月12日取引終了後、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は、ニンテンドーDS向け人気ゲームソフト最新作「ドラゴンクエスト9」の発売予定日を3月28日から7月11日へと延期すると発表した。同時に、09年3月期連結最終利益の予想を、前年同期比51%減の45億円に引き下げた。

 これを受け、翌13日、取引開始から売り物が殺到し、売り気配スタートだった。先述のセオリー通り、業績下方修正は売り材料のセオリーに適った動きだ。なお、13日の始値は前日比170円安の1,870円、安値は9時21分の1,863円、高値は13時19分の2,120円、終値は前日比30円高の2,070円だった。つまり、寄り付き段階の大量の売りに買い向かった方が良かったということになる。

 確かに、ドラクエ9の発売延期と下方修正は悪材料だ。だから、このような材料が飛び出せば、デイトレの対象となり得る。しかし、デイトレーダーたるもの、前日12日までのスクウェア・エニックスの株価の位置が、一体どんなもんなのかを確認しておかなくてはならない。そこで、25日移動平均線ベースのボリンジャーバンドでみると、12日の終値がほぼマイナス2σに位置していることが確認できる。明らかに、売られ過ぎレベルにあったのだ。

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 そこで、デイトレーダーは、「ドラクエ9の発売延期や業績悪化は、これまでの株価下落で相当織り込まれている可能性が高いな。今回の悪材料は、むしろ、当面の悪材料出尽くしとなって、反発する可能性が高い。売り物が先行するようなら、買い向かえば勝てる可能性は高そうだ」と考えて行動するべきなのだ。

 仮に、12日の終値がほぼプラス2σ付近にあった場合には、「ドラクエ9の発売延期や業績悪化は、これまでの株価上昇局面では全く織り込まれていないな。今回の悪材料は、メチャクチャなネガティブ・サプラズになる可能性が高い。売り物が先行したとして、売り方に加勢すれば、勝てる可能性は高そうだ」と考えて行動するべきなのだ。 もう一例みておこう。(次ページへ続く)


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