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「老いる都市」から考える株式投資
再生ビジネスに注目してみる

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2009/03/26 09:00

 まいど! 相場の福の神・藤本誠之です。何をお話しすればいいのか困っちゃうくらいの状況が続いていますね。とはいうものの、相場は日々動くもの。景気刺激策も次々に発案されていますから、いつまでもこのままの状態が続くわけではないでしょう。それに、こういう時期だからこそ活気の出る業界もあるのですから、相場の「半歩先読み」は可能です。今回からは、『日本経済新聞』の記事をヒントに、先読みのヒントを探していきたいと思います。

都市インフラも「一斉退職」のタイミング

 2月中旬に、日経新聞の東京版で掲載されていた『老いる都市』という連載記事。この連載はおもしろかったですよ。私もこの連載から、大きなヒントを得ています。

 東京以外の地域の皆さんはじめ、この連載を読んでいない方に要旨をお話しすると、
「高度経済成長期に作られ日本のインフラを支えてきた建造物が、今どんどん老朽化しており、問題がおきている」 という内容でした。

 非常にざっくりとしていますが、この要旨さえわかっていれば、先読みのヒントには十分です。さて、30代以降の人たちにはなじみのあった0系新幹線が、最近惜しまれながら引退となりました。新幹線といえば、高度経済成長期のシンボルです。

 この0系新幹線と同じように、「高度経済成長期に作られたモノも一斉退職の時代に入った」 というのは、とても大事な情報なのです。

 ほかにどのようなものが老朽化しているかといえば、たとえば橋梁。車が渡ると危険なほどの状態のものが、全国に増えているそうなのです。国土交通省がまとめた昨年4月1日現在での調査によると、自治体が管理している長さ15メートル以上の橋13万4410ヶ所のうち、点検を実施しているのは4割にすぎないそうです。その中で977ヶ所に問題が見つかり、通行止めなどの対策を行っているそうです。これでは、同じくらい危ない橋がどれだけあるのか、国土交通省でもどうやら正確な状況を把握し切れていないですよねぇ。

 また、下水管というのは、高度経済成長期の相当前から整備されたものなんだそうです。横浜の下水管の一部はなんと、150年も経っているそうですよ。横浜に限らず、東京などの大都市は早い時期から近代都市としての整備を進めてきているので、老朽化は一斉に、かつ一気に進むようです。建物にも問題があります。まだ20年しか経っていない都庁ですら、雨漏りしているそうです。

 今、国も地方公共団体もどこも苦しい状況です。しかも大型インフラ建造物の補修には、相当な費用がかかります。しかし、こうしたインフラの維持費をケチると大変危険なのは言わずもがなですね。

ちなみに、約1600億円も掛けて作った都庁の本庁舎ビルを改修するのに、約1300億円も掛かるという試算もあるんだそうです。まあそれなら、「ぶっ壊して、新しくエコなビルを作った方がええんちゃうかな」って思いますよねぇ。

公共事業は新築から補修へ

 それでは公共事業に着目して、注目銘柄を見ていきましょう。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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