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世界景気回復と同時に「ドル下落」再来か
相場の流れを先読み

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2009/03/23 16:00

 26年もの間、為替の世界に身を置いてきた著者が未曾有の金融危機・為替危機にある現在の為替相場を分析。今後の動きを展望する。(バックナンバーはこちら)

早くも景気回復の兆しか?

 市場はせっかちである。時には催促相場という形で当局をも動かすことがある。先ごろIMFは今年と来年の世界経済見通しを発表したが今年については例外なく各国・地域ともに下方修正を行った。この予測に基づくと、年内は更に景気が悪化し、回復は来年2010年にずれ込むとの見通し。これは大方のエコノミストの見方とも一致する見方と言える。

 しかしながら、2週間前当たりから、世界的に株価が下げ止まりからやや反発に転じており、市場ではリスク回避の動きが後退して、避難通貨としてここまで買われてきた米ドルに売戻しが見られる。先週発表された主な経済指標も週を通して尻上がりに良くなった。

 16日(月)に発表された米国の3月ニューヨーク連銀製造業景気指数、2月鉱工業生産指数、2月設備稼働率などは軒並み過去最低レベルに落ち込み、1月の対米証券投資は1489億ドルの赤字と過去最高の流出を記録した。

 しかし17日(火)の独ZEW景況感指数、同日発表された2月の米住宅着工、建設許可は事前予想を上回り、更に19日(木)の米新規失業保険、3月フィラデルフィア連銀景況指数、2月景気先行指数も予想比強い数字となり、市場のリスク回避の動き後退の一因ともなった。まず毎月発表される指標は一部速報的センチメント系指数(信頼感指数など)以外は1-2ヶ月前の古い数字であり、景気の後追い数字にはあまりこだわる必要がないように思える。

 ただその中でも“マイナス幅が予想比小さいまたはプラスに転じる”など予想比強い数字が出だしてきたら、これは景気底入れのシグナルとなる可能性があり、今後とも注視する必要があろう。

ある種の法則性

 昨年からの未曾有の金融危機、経済危機にあって、市場には「ある種の法則」が見受けられる。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • ジョー津田(ジョー ツダ)

    本名は津田 穣(つだ みのる)。1978年東京銀行(現 東京三菱UFJ銀)入行。1982年、当時オイルマネーが潤沢であった中東のバーレーン支店において為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店チーフディーラー、本店オプションチーフを務めた後、1990年に外資系銀行(米系、スイス系)に転出し、為替・資金業務に携わる。
    1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。顧客に的確な市場情報の提供/アドバイスを行い、豪州各地で講演会や市場説明会を実施して顧客の評価を得る。
    2008年から知り合いの投資家の運営する AT FUND, Sydneyにファンドマネージャーとして参加し現在に至る。在豪10年以上の間に培った市場関係者との良好な関係を現在も維持し、日本の投資家に向けて市場メッセージを送り続けている。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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