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「FXと外貨預金は何が違うのか」

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2009/05/11 09:00

 FXの最大の魅力はレバレッジですが、外貨預金と同じ状態のレバレッジ1倍で取引することもできます。外国の通貨に投資をするFXと外貨預金。どちらも為替や金利の変動によって資産が増えたり減ったりしますが、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。(バックナンバーはこちら)

FXと外貨預金の違い

 FXも外貨預金も、外貨で資産を運用するという点では同じです。しかし、手数料の面でこの2つを比較するとFXがお得です。少しの差であれば、それほど気にする必要はありませんが、もし30万円を運用するなら1回の飲み代くらいの差が出ます。

 それでは、100万円を運用する場合、外貨預金とFXではどれくらい取引コストが違うのか検証してみましょう。

「片道1円」は安く聞こえるけど…

 ある有名銀行でドル預金をすると、為替手数料は片道1円です。「片道」とは円をドルに換える時の手数料ですが、出金をする時にはドルを円に戻さなければいけないため、行きと帰りの往復で1ドルあたり2円の手数料がかかります。

 為替手数料が往復2円(片道1円)ですので、この銀行のドルのTTSを1ドル=100円、TTBを1ドル=98円とします。「TTS」は円を外貨に換える時の為替レート、「TTB」は外貨を円に換える時の為替レートで、外貨預金ではこのように2つのレートが提示されます。

 100万円でドルを買うと、1,000,000÷100円=10,000ドルです。このドルを円に戻すと、10,000ドル×98円=98万円になり、ついさっきまで100万円だったのが98万円に減ってしまいました。この2万円の差額が為替手数料です。片道1円と言われても、あまりピンとこないかもしれませんが、実際にいくら手数料がかかるか計算をしてみると、意外と大きな金額になります。

買値と売値の差が大きいほど、手数料が高くなる

 FXでは、取引手数料とスプレッドの2つの手数料がかかります。取引手数料は1回の取引に対してかかる手数料で、スプレッドは外貨を買う時と売る時の為替レートの差です。外貨を買う時の為替レートを「Ask」、外貨を売る時の為替レートを「Bid」と呼びます。

 ある大手のFX専業会社で、100万円でドル/円をレバレッジ1倍で買うとします。取引手数料は1万通貨あたり片道300円、スプレッドは2銭です。

 スプレッドが2銭ですので、Askを1ドル=100.00円、Bidを1ドル=99.98円とします。100万円でドルを買うと、外貨預金と同様に、1,000,000円÷100円=10,000ドルのポジションを持ちます。決済すると、10,000ドル×99.98円=999,800円になるので差額は200円、これに取引手数料の往復600円を加えれば、取引コストは合計800円です。外貨預金の手数料2万円と比べると、ずいぶん低いことが分かります。

 外貨預金とFXの取引コストの差が大きく異なる要因は、為替レートの買値と売値の差です。FXは2銭であるのに対し、外貨預金はその100倍の2円ですから、外貨預金をするということは、100円の缶ジュースを1万円で買っているようなものです。少しでもお金を増やしたいと思って投資を始めても、手数料を取り戻すのに精一杯になってしまったら本末転倒です。

金利に注目!見えないところで手数料が取られている

 さて、外貨投資にはもう1つ見落としがちな重要な手数料があります。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 内藤 美穂(ナイトウ ミホ)

    1984年生まれ。株式会社ガジェットウェア代表取締役兼CEO。大学在学中にガジェットウェアを設立。日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2009」キャリアクリエイト部門10位受賞。外資系投資銀行やベンチャーキャピタルとのパイプを持つ。学生時代より投資家としてTV、新聞、雑誌など各メディアに取り上げられる。18歳の頃にeワラント取引を始めたのをきっかけに、日本株、中国株、FXなどを取引する。現在、投資関連事業の一環として「ドバイ株ドットコム」でドバイ株口座開設サービスを提供している。
    Miho Naito CEO blog」でブログを更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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