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【デイトレ・株】パフォーマンスを上げるマクロ指標の見方・使い方

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2009/05/14 09:00

 デイトレはいうまでもなく短期売買であるが、マクロ指標をないがしろにしてはならない。大局観を持つことで、パフォーマンスはさらに向上する。しかし重要なのは、デイトレーダー自身がデータを分析し、予測することにある。【バックナンバーはこちら】

デイトレーダーも大局観を持つべき

 デイトレを行うにあたっては、テクニカル分析だけでなく、発表されるマクロ指標などにも注意を払い、大局的な相場観を持つことが重要だ。つまり、発表されたマクロ指標を受け、これが買い材料なのか、それとも売り材料なのかの判別の原則を知っておく必要があるのだ。

 私は、短期売買を主に行うデイトレーダーも、現在が中長期的な上昇局面なのか、ボックス・保ち合い局面なのか、下落局面なのかということを、認識することが重要だと思う。この大局観を持ちながら、自分自身が信頼するテクニカル指標を併用し、運用を行うことで、パフォーマンスの向上が実現できるだろう。

 そこで今回は、マクロ指標の簡単な評価方法の原則を具体例を挙げて、紹介したい。

マクロ指標を見るだけではNG 上振れ・下振れを確認せよ

 5月6日、民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した4月の全米雇用リポートで、非農業部門雇用者数(政府部門除く)の前月比での落ち込みが、49万1000人減となった。ADPの雇用レポートは、給与データを基に集計され、非農業部門雇用者総数の月次変化を示すものだ。毎月、米労働省の雇用統計発表日の2日前に公表される。

データ出所:The ADP National Employment Report

 4月の数値を見て、「なんだ減少か。まだまだ、米国の雇用の悪化は続いているな。米景気悪化と米国株式市場の低迷は続きそうだ」と考えるようではダメだ。まず、ロイター、ブルームバーグ、そして、各種金融ポータルサイト等に事前にアクセスし、デイトレーダーたるもの、当該マクロ指標の市場予想平均(コンセンサス)を入手するべきだ。そして、このコンセンサスと比べて、実際の発表数値が、上振れしたのか、下振れしたのかを確認するべきだ。原則として、上振れは買い材料、下振れは売り材料になる。

データ出所:The ADP National Employment Report

 また、前回発表数値(今回の場合は3月)も入手し、今回発表数値を比べよう。原則として、改善しているなら買い材料、悪化しているなら売り材料と判断する。なお、強い買い材料は、「コンセンサスを上振れすると同時に、今回改善した場合」だ。逆に、「コンセンサスを下振れすると同時に、今回悪化した場合」は強い売り材料と判断するべきだ。

 デイトレーダーは、発表されたマクロ指標の数値を漫然と眺めるのではなく、必ず、コンセンサスや前回数値との比較を怠ってはならない。(次ページへ続く)


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