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「ベイブレード」「ガンダム」「ペンギンの問題」に学ぶ
昔のヒット商品で再ヒットを飛ばす成功法則

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 最近の玩具のヒット商品として、過去にもヒットした「ベイブレード」が挙げられる。また、今年は「機動戦士ガンダム」30周年となっており、かつてのヒットが再来する可能性が高い。今回はこうしたヒットの復活について考えてみたい。【バックナンバーはこちら】

2001年のヒット商品「ベイブレード」が再びヒットした理由

 最近、タカラトミーの「ベイブレード」がヒットしている。「ベイブレード」は現代版ベーゴマといったもの、小売店において品薄となっており、入手しづらい状況だという。これは、4月から「メタルファイト ベイブレード」がアニメ放映開始されたのを契機に、商品の人気が高まったため。2001年にも同様に、アニメ放映の開始を景気にヒットして、社会現象化し、旧タカラの年間売上高は100億円を超えるまでに至った。

 現在、タカラトミー単体の10/3期「ベイブレード」売上高は、39億円(09/3期は9億円)の計画だが、これを上回る可能性が高まっている状況だ。また、ハドソンからはWii、DS向けゲームが発売予定となっており、これらの動向も注目されよう。

カードゲーム「ペンギンの問題」と切手収集の類似性

 最近、ヒットの兆しをみせているのが「ペンギンの問題」。これは「ベイブレード」同様に、コロコロコミックに連載されている漫画をアニメ化して、玩具、ゲーム等で展開しているものだ。カード玩具としては、タカラトミーから「ペンギンの問題 面白大図鑑プレート」が発売されており、10/3期の会社計画は10億円の見込み。ゲームはコナミから発売、30万本以上の売上を誇り、キャラクターゲームとしてはヒットの部類に入るだろう。

 最近のカードゲームは、「遊戯王」や「デュエル・マスターズ」のように対戦して楽しむことが前提となっているものが多いが、「ペンギンの問題」の場合は収集を目的としている点で、これらのカードゲームとは異なるといえる。かつての切手収集に近いともいえるのではないだろうか?

子どもの遊びは時代と国境を越える?

 こうした状況を考慮すると、子どもの遊びについては時代によって変化する部分はあるが、極論すれば、本質的には大きく変わらないのではないかと思われる。時代の変化に対応して、タイミングが合えば、ヒットする可能性が高いだろう。

 また、一時期はブームとなり、その後は飽きられてしまったとしても、5年以上が経過すれば、そのブームを経験していないターゲット層が登場する。そして、その新しいターゲット層はその商品を新規の玩具として受け入れ、再びヒットが生まれるのだ。ただし、そこには時代の変化に対応するという難しさが存在し、そこに玩具メーカーとしての付加価値が存在するとみられる。

 「ポケットモンスター」も安定的な人気を継続している。これは昔の昆虫採集と同じ要素、収集、交換をベースにしたゲームとなっていることが1つの要因と考えられよう。さらに、これらの要素をゲームに織り込むアイディアやノウハウが付加価値の源泉だ。もちろん、RPGゲームとしての完成度の高さという側面もあるだろう。

 2009年秋には、DS向け「ポケットモンスター ハートゴールド」と「ポケットモンスター ソウルシルバー」が発売予定だが、これは99年に発売された、GBC向け「ポケットモンスター 金・銀」をベースにしたリメイク作。全世界で2,300万本以上の販売本数となったタイトルのリメイクである点や現在の子どもにとっては新作となる点等を考慮すると、ヒットする可能性が高いと考える。

 「ベイブレード」が以前にヒットした時は日本だけではなく、全世界でもヒットした。「ポケモン」も世界的に人気があるタイトルである。これらの点を考慮すると、子どもの遊びは国境を越えているといえよう。この背景としては、子どもの頃には、各地域の文化的特性の影響を受けていないという点が挙げられよう。たとえば、ターゲット年齢層が高いスポーツゲームは、日本ではサッカー、米国ではNFLが人気となっているが、これはそれぞれの国で人気があるスポーツとの関連があるといえる。(次ページへ続く)


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