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個人投資家が知っておくべき「相場に対するメディア報道の特徴」

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2009/06/03 09:00

 これまでの日経平均の推移を振り返り、相場というものに対するメディアの報じ方の癖、その報道を聞いている投資家の思考と相場に対する取り組みの癖を見てみましょう。(バックナンバーはこちら)

これまでの日経平均の推移と大衆メディアの報道

 各国の必死の経済対策、経済指標の下げ止まりの兆候を好感し、日経平均は3月安値から、約1ヶ月間で30%の上昇という反騰、ゴールデンウィーク明けにはさらなる上伸び、6月に入り大台の10000円も見えてきました。

 言わずもがなですが、日経平均だけではありません。世界の株式市場は大きな反騰を見せています。しかし、大衆メディアは、これまで「100年に一度の危機」、「世界大恐慌の再来」とはやし立て、株価下落を大きく取り上げてきた割には、今般の株価の反発(反騰相場)に対しての扱いは控え目に思えてなりません。

相場に対する大衆メディアの報じ方の癖

 「100年に一度の危機」、「未曾有の危機」と言われ、これまでの実体経済の落ち込み、株価の下落を大衆メディアは報じてきましたが、それであれば、3月安値から4月までの反騰相場をメディアは「100年に一度の危機からの株価暴騰」「未曾有の危機からの未曽有の反騰相場」と報じてもよさそうに思えるのですが、そのような報道はなぜか危機に対し相対的に聞かれません。

 日経平均の3月10日からの一ヶ月間の上昇率は約30%。4月第2週時点でのNYダウの過去5週間の上昇率が1938年以来70年ぶり。そして現在、そこからさらに株価指数は上伸びを見せています。

 これらを考え合わせれば、これまでの危機に対する報じられ方・頻度を考えれば、「100年に一度の危機に対する、100年に一度の反騰相場」と特番が組まれてもよさそうなものなのですが。
 4月の時点では、そのような報道は数少なく、4月末頃からようやくちらほら、5月に入って「経済は底入れしたのか?」と「?」がついた形で報じられるようになったにすぎません。

 振りかえれば、バブルの際に景気のいい報道が多く、株価の割高感に関する報道が少なかったことも思い返されます。

 大衆メディアとは、良く言えばトレンドに対して順応、株価の割安・割高に関しては振れないという報道姿勢のようです。言い方を変えれば、株価上昇時には強気、株価下落時には弱気、ファンダメンタルズには触れない報じ方と言ってもいいでしょう。

 経済系の番組では、それなりの報じられ方となっていますが、投資家のみならず不特定多数の一般の視聴者を対象とした大衆報道・ニュース番組における相場・経済の取扱い方が、そのようなものになるのはやむを得ないことなのでしょう。

その報道を聞いての俄か投資家の思考と相場に対する取り組みの癖

 にわか投資家という表現は、アクのあるいやらしい表現で申し訳ないのですが、市場参加者の一部に存在することは確かで、ここではあえてこの表現を使います。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • Heyward(ヘイワード)

    本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
    「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
    楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
    日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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