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FXを始める時に考えよう
「業者が倒産したら私の資産はどうなるの?」

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2009/06/08 10:00

 初心者の方にFX取引の始め方をお手伝いする当企画。連載第9回目となる今回は、倒産リスクの少ない「安全なFX業者の探し方」について紹介します。(バックナンバーはこちら)

取引会社の信用度を知る方法

 初心者の方にFX取引の始め方をお手伝いする当企画。連載第9回目となる今回は、「取引会社の信用度」について紹介します。

 取引会社の信用度とはずばり、倒産リスクを指します。せっかく口座を開いて資金を入金。順調に利益を伸ばしていったとしても、会社が倒産したとなると・・・。後に紹介する「信託保全」を実施している取引会社の場合、預けた資産は戻ってきますが、返還されるまでの機会損失等を考えると、やはり経営体質、財務状況が健全な会社で取引するに越したことはありません。

 それでは、どういった観点から会社の健全性や信用度を測ればいいのでしょうか。いくつかポイントを挙げてみましょう。

①金融庁の登録を受けているかどうか

 連載第2回でも紹介しましたが、FX会社が個人投資家にサービスを提供するためには、金融庁への登録が必須です。未登録の会社は言うなれば「闇業者」です。

 決してお金を預けてはいけません。基本的に現在は闇業者は駆逐されているといっても間違いない状況ですが、仮にスプレッドやスワップポイントが好条件の取引会社を見つけたり、勧誘を受けたりしても、未登録の会社で取引は行わないこと。後にトラブルに発展しても、資金が返ってくる可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。

 なお、登録会社がどうかは、金融庁Webサイト「金融商品取引業者登録一覧」で確認できます。業種別の第一種に○印があれば、認可されている証拠なので、ぜひご覧下さい。

 また、各社のサイトには、「金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第○○号」というように、認可番号が明記されています。こういった点をチェックすることも忘れないで下さい。なお、MONEYzine」で紹介している会社については、当然ながら認可業者ですのでご安心を。

②財務状況は健全か

 倒産リスクを測る上で、もっともわかりやすいのが、各社の財務状況をチェックすること。資産に乏しい会社は急激な為替変動が起きたときの損失に耐え切れず倒産…という危険性がないと言い切れません。事実、2007年8月に起きたサブプライムショックが影響し、経営破たん、一時操業停止に陥った取引会社が複数あったほどです。

 財務状況を知るには、各社の資本金を確認すること。当然ながら、巨額の資金を持っている会社ほど安全性は高いと考えていいでしょう。この点から見ると、「楽天FX(楽天証券)」の7445百万円は断トツの資本力。日本を代表する上場企業である楽天のグループ会社ということからも、財務的には非常に頼もしい会社といえます。また、証券会社に比べて事業規模は小さいものの、FX専業会社でも、短資系老舗の「セントラル短資FX」は1320百万円と財務基盤の厚い会社。信頼性において問題ありません。証券大手、岡三証券グループのオンライン専業証券会社の「岡三オンラインFX(岡三オンライン証券)」も、5500百万円 と財務基盤の厚い会社。信頼性では問題ありません。

 取引会社本体に資本力があると同時に注目したいのが、各社のグループ構成や上場会社化どうかであるかということ。先に挙げた、楽天FXの場合、グループ会社が国内有数企業であることからも、信用度の面ではイニシアチブがあると言えるかもしれません。

 この点だと、「FXプライム」は伊藤忠グループ、「サイバーエージェントFX」はその名からもわかるように、サイバーエージェントグループのFX会社。また、「マネーパートナーズ」は、業界初の上場会社。事業規模が大きく財務健全性も高いといえるでしょう。

 グローバルに事業を展開しているかも、事業基盤や財務力を知るのに役立つ情報です。世界各国に拠点を持つ「CMS日本支店(CMC FXオンライントレード)」「FXOnline Japan」は、グルーバル企業の一員です。信用度も高いといえるでしょう。

③自己資本規制比率からチェック

 財務の健全性を知るという意味では、各社が後悔している「自己資本規制比率」も有効な指標。各社取は、この比率が120%を下回ってならないと金融庁により定められていて、下限ラインに近い会社ほど財務体質が弱く、反対にこの数字が高いほど磐石の体制だといえるでしょう。

 MONEYzineで紹介している会社についても、「アプローズFX(フォレックス・トレード)」は654.50%、が、542%、「セントラル短資FX」は403.30%など、各社が高い水準を誇っています(値は2009年5月28日現在)。

④ 信託保全をチェック

 これについても連載第2回で紹介したが、FX各社には、事業費と顧客から預かった資産をわけて管理する「分別管理」は義務付けられている。というのも、分別管理が行われていないと、取引会社が倒産した場合に顧客が預けた資産は返金されず、トラブルの原因となってしまうからです。顧客の資産保護の観点から定められるようになりました。

 ところが注意しなかればならないのは、分別管理の種類です。これには2種類あり、ひとつは、取引会社が顧客の資産を信託銀行に預ける「信託保全」。これだと、仮に取引会社が破綻した場合であっても、顧客の資産は全額保障。預け先の信託銀行が破綻した場合も資産は全額戻ってくる、安全性の高い資産保護スキームです。

 一方、同じ分別管理でも、顧客の資産と自社の事業費を、口座を分けて管理するだけの「金融機関への預託」だと、取引会社が倒産しても、資産が全額保障されない危険性があります。現在は、分別管理は義務であっても、信託保全するかどうかは各社の裁量に任されている状況(金融庁により信託保全の義務化が検討されています)ですが、高い安全性を求めるという点からも、信託保全スキームを採用している会社を選ぶことをお勧めします。

 口座を開く上で、非常に重要な取引会社の信用度。これまでに挙げた点を参考にチェックしてください。なお、財務状況、資産管理のスキームについては、各社のWebサイトでも公開しているので、ぜひアクセスを。 なお、証券大手、岡三証券グループのオンライン専業証券会社の「岡三オンラインFX(岡三オンライン証券)」などのように、取引所取引である「くりっく365」でサービスを提供している場合、顧客の証拠金は、全額が取引所に預託され、取引所において分別管理。店頭取引の信託保全と同様、資産保護スキームが整えられています(ただし、岡三オンラインの証券の場合、店頭取引の「岡三アクティブFX」も提供。100%信託保全を実施している)。

 最後に、各社の経営姿勢を図るのに便利な方法をお伝えします。それは、コールセンターに問い合わせをすることです。

 ここで、いい加減、あいまいなサポートしかできない会社は、顧客サービスのコンセンサスが取れていないということ。残念ながら、口座を開き自分の資産を預けるだけの信頼関係を築くのは難しいと考えるべきです。いまは財務状況がよく、サービスが充実していても、それが継続して行われるかは微妙です。こういった「ソフト」の面でも会社の信用度をチェックすることも忘れないで下さい。

 またFX業者を探している場合は当サイトでもわかりやすい「FX会社 ランキング表」を用意したので、ぜひ参考にしてください。(下の画像をクリックするとランキング表のページに移ります)

【過去記事】
オトクな業者選び その1 「FXに生じるコスト」と「オトクな業者紹介」
オトクな業者選び その2  「スプレッドが狭くオトクな業者を紹介」
素人でも簡単にできるFXのはじめかた 「口座開設の流れをくわしく解説」
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