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【財務諸表が読める・わかる】 EPS、PBRなどの財務指標を理解し、分析に使ってみよう

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2009/06/30 09:00

 ROA、ROE、EPS、PBR。これらの用語の意味を知っていますか。本連載では前回と今回の2回にわたって、財務諸表を分析するために使う財務指標について説明します。(バックナンバーはこちら)

財務指標とは

 前回に引き続き今回も財務指標について説明します。財務指標とは、「ROA」や「PBR」など、財務諸表上の数字を用いて計算したもので、財務諸表を分析する際に役立つものです。

 ただでさえ財務諸表の分析は面倒なのに、見知らぬ横文字が出てきて、抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、それぞれの意味は難しくありません。「何だ、そういうことか」と理解できるはずです。

 前回説明したのは損益計算書を分析するための財務指標でしたが、今回説明するのは貸借対照表とキャッシュ・フロー計算書を分析するための財務指標です。

 それでは初めに貸借対照表を分析するための財務指標を見ていきましょう。

貸借対照表を分析するための道具

1. 自己資本比率と流動比率

 貸借対照表を分析するための財務指標として初めに説明するのは、自己資本比率です。これは、負債純資産合計(=資産合計)に対する純資産合計の比率を示すものです。

 これの見方はもうおわかりかと思いますが、これが高いほど、お金を返す必要に迫られていないため、余裕があることになります。なお、自己資本比率を負債純資産合計に対する純資産合計の比率と言いましたが、それを計算する場合、通常、純資産合計をそのまま用いるのではなく、純資産合計から新株予約権と少数株主持分を引いて用います。

 自己資本比率は会社の余裕度(お金を返す必要に迫られていない)を示す財務指標ですが、もう1つ会社の余裕度を示す財務指標について説明しておきます。すぐに返さなければならない流動負債に対して、その支払いに充てることができる流動資産がどれだけあるかを示す流動比率です。これが高いほど、現時点において会社に余裕があると言えます(すぐにお金を返せなくなって困ることはない)。ただし、おわかりかと思いますが、流動資産のすべてが流動負債の返済に充てられるとは限らない点に注意しなければなりません(流動資産のすべてをすぐにお金にできるとは限らない)。

 これまで見てきた会社の自己資本比率と流動比率を比べると、上のようになります。自己資本比率だけでなく、流動比率によって現時点における余裕度も確認する必要があることがわかるかと思います。

 貸借対照表を分析するための道具はまだあります。次に「棚卸資産回転率」や「BPS」、「PBR」を見ていきましょう。(次ページへ続く)


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