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はみ出し銀行マンの投資相談室 Vol. 22
「極秘情報を握って投資しているのに勝てません」

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2009/06/15 09:00

 はみ出し銀行マンの横田濱夫氏が、悩めるMONEYzine(マネージン)読者の投資相談に答えます。投資相談 Vol. 22は、いろいろな情報に振り回されてしまい、自分の投資スタンスを確立できない悩みを持つ38歳・男性の方です。(バックナンバーはこちら)

今月の読者からの投資相談 Vol.22

 投資歴6年の中堅企業サラリーマンです。営業職でいろいろな取引先を回るため、さまざまな投資情報が入ってきます。もちろん内容はピンキリですが、そんな意見や儲け話をあちこちで耳にするたびに、私の心は揺れ動いてしまいます。「自分なりに一本通った投資スタンス」というものを確立できません。おかげで運用成績は散々で、毎回ひとつの取引先で聞いた話に乗っては、すぐまた別で聞いた話に乗り換え、その都度損を出す繰り返しです。このままでは、いつまでたっても夢の実現なんで無理でしょう。「自分なりの投資スタンス」を確立するにはいったいどうすればいいですか?(38歳・理容関連メーカー勤務・男性)

はみ出し銀行マン・横田の答え

 たしかにそういう人って世の中多いね。
 情報収集といえば聞こえはいいけど、結局はいろんな話に振り回されているだけ。「早耳」「情報通」のようでいて、実は単なるオッチョコチョイだったりする。

 ご相談者は営業という立場がアダになっていると自己分析されているが、まさにその通りだと思う。実際、自分も銀行で法人担当をしていた時そうだった。

 回った先で聞かされる情報というのは、新聞にも雑誌にも載っていない。だからこそ新鮮味があるし、希少価値がある、と思えてしまう。

「これって役得じゃん! 今この仕事に就いていなければ、聞けないネタだもんな。こっちはたいして給料もらっているわけじゃないし、少しはこの話で儲けても、バチはあたらないだろう・・・」

 ところが、こういう話に乗っかって買った銘柄は、まずもって儲からない。藍屋、日産建設、パスコ、東洋精糖・・・と、これまですべて損をした。今ではもう消滅しちゃった会社も多い。

極秘情報がそこらに出回るか!?

 どうしてこうも儲からないか、理由を考えてみた。

1. 取引先の部長や課長が教えてくれる話は、独自情報などではなく、出入りする営業の人間が、ただ世間話としてじゃべった受け売りにすぎない。

2. もしも情報に信憑性があったとしても、話が回り回るうち、すでに陳腐化し、価値のないものになっている可能性が高い。

3. 情報の出どころ自体が、仕手筋やよらかぬブローカーのガセネタの場合もある。

4. 本当に重要な社内情報(特に製品開発などの極秘情報)を、担当部署以外の社員が普通は知らない。

5. だいたいこっちは一介の外回りであって、そんな取るに足らない人間に、社内の極秘情報なんぞ教えない。

6. よっぽど個人的に見返りがあるならまだしも、社員がインサイダー情報を漏らしたら、罪に問われ、クビになる。

とまあ、どう考えても、取引先が教えてくれる情報なんてロクなもんじゃない、ということになる。

投資の目的

 そもそも投資の目的とは何か?
 これはご相談者のいう「夢」の部分と密接に絡み合ってくると思う。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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