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「E3エキスポ2009」から見るエンタメ業界の今後
任天堂、ソニー、MSのインターフェース競争開始

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 2009年のE3(Electronic Entertainment Expo:ゲームの見本市)では、ゲームハードメーカー各社から、新しいインターフェースが登場し、インターフェース競争の様相を見せてきた。今回はインターフェース競争について考えてみたい。【バックナンバーはこちら】

ゲームは緊張をほぐすものに:任天堂のWii Vitality Sensor

 任天堂が発表したWii Vitality Sensor はWii リモコンに装着して、脈を測る機能をもった周辺機器。対応ソフト等は未定だ。

 「Wii Fit」で体のバランスを面白く演出したように、体の中の状態を面白く演出するものになると思われる。コンセプトは、ゲームは興奮、刺激を与えるものだったが、ゲームが緊張をほぐし、安眠をうながすものになる可能性もあるというものだ。

「Nintendo:E3 2009|ニュースリリース」より

 対応ソフトや発売時期は未定ながら、これまで任天堂が人間の体をテーマにしたタイトルの実績(DS 向け「脳トレ」累計1,741 万本の出荷、Wii 向け「Wii Fit」累計1,822万本の出荷)を考慮すると、新しい社会現象を生み出す可能性があろう。

 また、「Wii Fit」と合わせて考えると、Wii にユーザーの体の情報が蓄積されていくことになると予想される。この情報の蓄積が今後どのように活用されていくのか注目されるが、ゲームを超えたさまざまなビジネスチャンスが到来する可能性があろう。

Wiiに類似:ソニーの新しいモーションコントローラー

 ソニーが発表したのは、刀の柄のようなコントローラーとPlaystationEyeを連動させて、プレイヤー自身の動きをゲームに取り込むインターフェース。モーションコントローラーを持ってカメラに映ると、コントローラーの先端部分がラケットや刀に変わる。2010年春に発売予定だ。

 カメラを搭載した点はWiiとは異なるが、基本的にはWiiに類似しているとみられ、ユーザーにとって新しさはあまりないと思われる。また、Wii向けソフト販売推移をみると、ヘビーユーザー向けソフトの販売は伸び悩んでおり、PS3ハード保有者のうち、割合が高いヘビーユーザーにとっては、対応ソフトが適さない可能性が高いと思われる。

コントローラー不要:MicrosoftのNatal

 Microsoftはコードネーム「Project Natal」と称したプロジェクトを発表。センサーによって全身の動きを 3D で追跡し、命令・指示する。また、音声認識技術によって、話すことで入力でき、さらに、音声に現れる気分の変化も感知するという。センサーは、すべての Xbox 360 にも対応し、RGB カメラ、深度センサー、マルチアレイ マイクロフォン、専用ソフトウェアを走らせるカスタム プロセッサを内蔵している。極論すれば、コントローラーを使わずに遊べるものだ。

 スティーブン・スピルバーグは、「Project Natal」対応のゲームを制作中のもよう。映画「マイノリティリポート」のように、コンピュータを操作できる仕組みのようだが、それをどこまで忠実に実現できるのか、その発売時期はいつなのか、現状では現実的な判断はしづらい。(次ページへ続く)


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