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次の巨大バブルはどこに生じる?

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2009/06/25 09:00

 巨大なバブル崩壊の影響から実体経済は未だ回復途上ですが、いままでの周期を考えれば10年程度後には次の巨大バブルが発生(早ければ崩壊)しているかもしれません。その時、「もしかしてバブルかもしれない」と考えながら相場に臨んで行動するのと、無警戒なまま崩壊に巻き込まれてしまうのでは大きな違いがあると思われます。そこで、今までのバブルの共通点から、次のバブルはどういったところに起きる可能性があるのかを考えてみることにしましょう。(バックナンバーはこちら)

バブルの共通点

 小さいものでは仕手株、やや大きめのものではITバブルのようなテーマ株バブルがあります。一方、原油や銅などの生活に必要なコモディティや広域の不動産市場にバブルが発生すると実体経済への影響が大きくなる傾向があり、直近の世界各国の不動産・株同時バブル崩壊もその例外ではありませんでした。

 バブルの共通点については多くの研究がありますが、例えば、「バブルの歴史」(エドワード・チャンセラー著)では、以下の様な説明がされています。

・新技術や新市場が登場する
・人々が従来の尺度では分かりにくいものに対して過大な期待を抱く・関連資産の価格が後から分かる実態よりも非常に高く評価されてしまう

 つまり、フロンティア(未開の領域)が登場し、それに対して過大な夢を抱けば、往々にしてその期待が行き過ぎた投機を生みバブルが発生するという構図です。また、これらに加えて、金余り状況が背景として必須と考えられます。

バブルの周期

 バブルの発生間隔は極めて大きなものでは数十年おき、大きめながら相対的に規模が限定されたものでは10年程度でも発生しているようです。これには、クズネッツの波(20年程度)やジュグラーの波(10年程度)といった景気循環が影響を与えているという考えもあります。

 また、10年すれば痛みを忘れ、約30年も経つと世代交代で過去のバブルの経験が継承されないからという見方もありえるでしょう(ちなみに2007年頃に直近の巨大バブルの崩壊が始まったとすればもう2年も経過したことになります)。

過去のバブルのフロンティアは?

 古いところでは、17世紀のオランダのチューリップのような珍しい品物や、18世紀のイギリスの南海バブル事件などの新市場が有名です。当時革新的な交通手段として登場した運河(18世紀)や鉄道(19世紀)もバブルを引き起こしています。

 インターネットは時代を変える革新的なメディアであったため短期間に(今から思えば)過大に評価されITバブルの原因となりました。国家レベルの株・不動産バブルとなると、1980年台後半の日本や今回のバブルのアメリカのようにその国の経済発展・資産価格上昇が永続するという過大な期待が原因となっているようです。

次の巨大バブルはいつどこで?

 比較的小さなバブルは株式市場や地域的な不動産市場、一部のコモディティ市場などで、これからも短い周期で頻発する可能性が高いと考えられます。一方、経済全般に大きな影響がある次の巨大バブルはいつ・どこで起きる可能性が高いのでしょうか?上述のポイントを踏まえると、個人的には以下の3つの点がヒントになるのではないかと考えています。

(1)前回のバブル崩壊から少なくとも10~20年程度経過している頃に
(2)お金が集まって(余って)いて
(3)誰もが納得するようなフロンティアが存在し、夢を語ることができる国や地域

 では、2017年~2030年頃に、お金が集まっていて(余っていて)、フロンティアに夢を託すことができるようなところとはどういったものが考えられるのでしょうか?(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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