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はみ出し銀行マンの投資相談室 Vol. 23
「働かずに暮らしていくにはいくら必要ですか?」

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2009/07/17 09:00

 はみ出し銀行マンの横田濱夫氏が、悩めるMONEYzine(マネージン)読者の投資相談に答えます。投資相談 Vol. 23は「仕事をリタイアし自由気ままな人生を送りたい」という32歳・男性の方からの相談です。(バックナンバーはこちら)

今月の読者からの投資相談 Vol.22

 こんにちは。僕はごくごく平均的なしがないサラリーマンです。前回の「極秘情報を握って投資しているのに勝てません」を読み、「そうだ、これだ!」と思いました。僕の目指していたのはまさにこの「働かずに暮らしていける生活」だったのです。そこで質問です。ズバリいくら貯めれば、一生働かずに暮らしていけますか? 決して贅沢は言いません。横田さんのおっしゃる「バカボンのパパみたいな生活」で十分です。あーあ、早く会社なんか辞めて、自由にのんびり生きたいなあ・・・。ぜひとも具体的、かつ明確な金額をお示しください。(32歳・製薬会社勤務・男性)

はみ出し銀行マン・横田の答え

 奴隷生活に見切りをつけ、健康で文化的な高等遊民生活にあこがれるとのこと。たいへん賢明な選択だね。これを言い換えると「家のあるホームレス」となるわけだが、ま、たいていの女性はそういう男や生活を嫌います。

 女というのは一般に、どうも見栄っ張りが多いんだよね。持っているバッグ、乗っているクルマ、住んでいる家、そして一番気にするのは男の勤め先であり、年収とくる。

 冗談じゃねえよなあ。どこまで俺たちをこき使えばいいんだ。男は馬車馬かよ。女にただただ収入を持ち帰る機械ってか!?

 そもそも女というのは、男のロマンをまったく理解していないのであります。会社に通わず、家でブラブラしていられる生活は男にとってある種、自慢のようなものだろう。

「ザマーミロ。こちとら若きご隠居さんだもんね」「どうだ、悔しかったら真似してみやがれ!」・・・。
この最高の贅沢が女性にとっては「世間体が悪い」「友だちに自慢できない」と映る。勘弁してくださいよ、まったく。

労働者「暗黒の歴史」

 話を元へ戻す。人間が一生、働かずに暮らしていける金額は、生涯賃金の裏返しとも言えるだろう。その生涯賃金だが、10~15年ほど前までは、大雑把にこんなことが言われていた。

・上場企業に勤める人の生涯賃金 → 3億円
・中小企業を含めた全サラリーマンの平均生涯賃金 → 2億円

 ちなみに当時の銀行員の生涯賃金は約5億円。大蔵省(現財務省)の高級官僚は約7億円(天下り先の賃金、退職金なども含む)。

 ところがその後、労働者間の格差が広がった。「勝ち組」「負け組」の発生だ。負け組は派遣社員やアルバイトとなり、平均生涯賃金は約6000万円という。いくら頑張っても社内での出世は望めず、これじゃあ所帯を持つことさえできない。

 かたや大手のテレビ局、新聞社、出版社など正社員たちの生涯賃金は、今でも優に5億円を超えている。そんな恵まれた奴らが、テレビのニュースじゃ「経済危機により中小企業が・・・」「年金生活者たちがかわいそう」などとほざいているんだから、とんだお笑い種だ。

 つまりかつての「一億総中流」中間所得層が急に減ってしまったわけで、「平均的な生涯賃金」というものがあんまり意味をなさなくなってきた。

ホカ弁に例えるなら

 そうは言っても、「目安」というものはあるだろう。今、生涯賃金2億5000万円を確保できれば、少なくとも「中の中」以上の生活はできる。ホカ弁で言えば、中心価格帯を500円として、680円くらいの暮らしだよね。大きな余裕はないものの、毎日の昼飯で180円の差は意外と大きい。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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