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【ギョーカイ裏話】
兜町界隈で今も止まない「第二のGSユアサ」探し

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2009/07/16 09:00

 先週、東京株式市場ではテーマ株物色がひさびさに大ブレイク。このある種の狂気めいた相場をバブルと呼ぶストラテジストまで登場した。(バックナンバーはこちら)

「環境系? とりあえず買っとけ」相場

 5~6月は東京株式市場でテーマ株物色がひさびさに大ブレイクした。テーマ株といっても、一言いえば「環境っぽい株」。もはや改めて書くまでもないほど、主役として知名度をあげたのがGSユアサ(6674)。

「何の会社か知らないけどGSユアサを買う、といった株好き投資家からの注文が毎日あった」とは一部国内系証券マンの談だ。

 一方で、あまりの高騰ぶりにGSユアサを空売りし、それを裏切る形の高騰で投げさせられた個人投資家も多かったもよう。日経平均が再度10000円を試した6月末に、連日某国内系証券の営業マンは追証の対応に追われていたのは有名な話だ。相場が上がっても大損を食らうのが株式投資、だとすれば本当にイヤになってくる。

 ただ、連日の環境株人気で、多くの個人投資家が「第二のGSユアサ」探しに躍起となり、兜町も活気付いたのは喜ばしいこと。「ニュース記事の中に『環境』『エコ』『電池』なんて二文字でもあれば、朝から大量に買いが集まっていた」といい、このある種の狂気めいた相場をバブルと呼ぶストラテジストまで登場した。

 バブルと呼ばれるテーマ相場で回想されるのは、なんといっても2000年のITバブルだろう。当時のGSユアサ的存在だったIT株は、ソフトバンク(9984)だ。1998年9月の4630円が、2000年2月には19万8000円まで約43倍に高騰。その後に登場したライブドアの急騰も記憶に新しいところだ。

 ライブドアは、予想PER200倍、PBR20倍以上での公募増資でも人気が殺到。こんな超割高設定の公募増資でも、数倍の抽選倍率が発生したのは、今では考えられないことだ。こういった、普通に考えれば「ありえない」ことが蔓延するほど、冷静さを失っていたのが7月初旬にかけての環境株相場だったといえる。

この環境株バブルで起きたテーマ物色だが、「電池自動車」「リチウムイオン」「風力発電」「太陽光発電」「水」「スマートグリッド」「次世代電池」など。さらに発想は広がり、省エネ家電の購入支援策(エコポイント)が連想され、家電量販株まで環境株扱いで人気化した。

 もちろん、人気の筆頭は最大のビジネスになるであろうハイブリッド車に絡んだ「電池」関連である。GSユアサ、明電舎、日本電工などの急騰が相次ぎ、「電池」に絡んだ銘柄なら業績無視で「とりあえず買っとけ!」ムードが生まれた。

 これらの関連株にオールドエコノミーを感じさせる古参の材料株が多かったことから、「この業界に入社した当時の銘柄を久々に売買したりして、若かった時代を思い出したよ。目頭が熱くなるような銘柄って感じだね」という、ちょっと話が長そうな思い出話も証券マンから飛び出す始末だ。

「将来性」という曖昧さが買い理由!?

 ふとテレビをつけると、今や「エコ」の二文字を聞かないことはないだろう。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 真行寺(シンギョウジ)

    兜町の人脈拡大を真面目に行なっている。金融業界の裏事情に精通し、一部のファンから熱烈な信頼を受けている。

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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