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FX戦争で連戦連勝するために知っておくべき「為替」の基礎知識

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2009/07/23 09:00

 小手先の理屈やテクニックだけでは、決して勝利も長続きしない。まぐれやビギナーズラックには、大きな落とし穴が待っているのだ。調子に乗って大やけどする前に、これさえ知っておけば大丈夫。(バックナンバーはこちら)

ついにお上から目を付けられたFX業界

 2009年7月8日付け、朝日新聞第1面にこんな記事が掲載された。

FXの倍率規制強化へ

業者反発「顧客離れる」個人投資家に人気の外国為替証拠金取引(FX)について、金融庁が大幅な規制強化に乗り出す。8月までに内閣府令を改正。来年以降、短期間に大きな損得が出るような取引を制限する方針だ。業者側は顧客離れを恐れ、「投資家の自己判断に任せるべきだ」と強く反発している

という内容だ。
大不況の中にあって、唯一活況を誇っていたFX市場に規制の網がかけられようとしている。業者に預けた投資金によって、何十~何百倍もの金額を外貨に投資できる仕組みのハイリスク度が問題になったものだ。

 いったん儲かると億万長者になる人もいるが、反対に無一文になる人も多く、そのギャンブル性が問題になって、今回の規制案につながったといわれている。金融庁の試案では、来年この倍率を50倍以下に規制して、さらに2年後には25倍以下におさえる方向で考えられている。

 もともとFXが人気なのは、この高倍率が魅力で参入する投資家が多いのだが、それに規制の網をかけるやり方に、FX業者を始め、投資家からも批判が出ているようだ。

 このままいけば、規制案が成立しそうだが、そうなると一気に市場が縮小されることになるかもしれない。はたして、この法案によってFX市場が廃れてしまうのだろうか。否、たとえ倍率が50倍に規制されようと、25倍に下げられようと、FXの魅力は消えることはない。少ない資金でこれだけの投資ができる金融商品型に見当たらない現在、一時的には取引が下火になるかもしれないが、すぐに回復するだろう。

 FX取引口座数の推移を見ても、業者に対する規制など過去何回かのハードルがあってもクリアして、順調に拡大してきている市場なのだ。逆に、大きく射幸心を煽る広告などが打てなくなることで、真摯な投資家の拡大にも繋がるかもしれない。

 その真摯な投資家たちのためにも、この連載では、FX取引の基本である「為替」の知識を学んでもらいたい。

為替相場を左右する三つの経済指標とは?

 前回は、為替情報の見方や為替市場の詳細について紹介したが、今回は為替相場が変動する主な要因について、やさしく解説してきたい。

 為替の変動は政治や経済、資金需給など、さまざまな要素に影響されている。また為替相場には、通貨対通貨や国と国との経済力の差が大きく影響する。例えば、米国の経済が好調でも、日本経済がさらに好調なら、米国のドルが売られて、ドル安円高になることがあるからだ。そのために必要な情報収集量は尋常ではないが、個人投資家として、すべてを揃えようとしてもとても叶うものではない

 では、どうしたらよいのか。最低限のチェックで、その国の大まかな経済状況がつかめるデータが三つ存在する。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 橘 尚人(タチバナ ナオト)

    大学卒業後、生命保険会社や投信会社などいくつかの金融機関を経て、現在、外資系投信会社でマーケットアナリストを務める。これまで金融商品の企画・設定から市場の分析に携わり、各方面で実績を積み、高い評価を受けている。一方、格差社会の問題にも関心高く、小泉構造改革の矛盾点を鋭い視点から分析する異色のアナリスト。著書に「石橋は渡るな!‐爆騰狙いのハイリターン投資入門」(光文社ペーパーバックス)がある。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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