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企業コラボなぜ増えているのか
【日経新聞の読み方】第5回

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2009/07/18 09:00

 まいど! 相場の福の神・藤本誠之です。一時は1万円超えした日経平均も、また9,000円台に逆戻り。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、今月の日経新聞をチェックしていると、「状況が変わってきたな」と思わせるような記事も、少しずつ増えてきました。今回は、「変わってきたな」と思わせる事例から、一般消費の動向について考えてみたいと思います。(バックナンバーはこちら)

モスバーガーとリカちゃんがコラボ

 最近、ユニクロが企業のロゴ入りTシャツを発売するなど、企業コラボが何かと増えていますね。企業コラボは話題性が高いうえ、双方の広告宣伝コストが抑えられるので、これからもそれなりに増えていきそうだなと思います。

 たとえば、7月7日には、モスバーガー(【8153】モスフードサービス)から「リカちゃんシェイク」が発売されるとの記事がありました。リカちゃんが発案したシェイクという設定だそうで、このシェイクのほかにもプレゼントキャンペーン商品にリカちゃんグッズが登場するそう。

 もともとヘルシーなイメージで売っていて、マック(【2702】日本マクドナルド)よりも女性に人気が高そうなモスバーガー。【7867】タカラトミーのロングセラーキャラクターであるリカちゃんならアイテムも豊富そうですし、これはけっこうヒットになりそうです。タカラトミーでも、リカちゃん用のモスバーガーの制服や、リカちゃんハウス的に遊ぶ、モスバーガーショップなどのおもちゃを発売するんだそうです。
そういえばモスバーガーでは、こうしたコラボ企画、少し前にもしていたような・・・。

 そうそう、今春には、「ミスタードーナツ(【4665】ダスキン)」とのコラボ商品を企画・発売していのでした。ファストフード業界の中では、マクドナルドは従来、既存キャラクターとのタイアップを次々に図ってきていました。対してモスバーガーは、既存のキャラクターを使ったキャンペーンなど行っていませんでした。

 そこへリカちゃんとのタイアップ。これは、「最近は企業コラボに積極的なんだな」「モスバーガーが戦略変換してきたな」という、変化の兆しとして読むことができそうです。この先も引き続き企業タイアップ企画が発表されると、モスフードサービスの戦略が市場で評価される可能性は高いんちゃうかな、と私・藤本は思っています。

これから「アリ」なコラボとは?

 企業コラボというのは、これからもまだ「アリかな」と思っています。しかし、これから増えていく企業コラボというのは、共同企画商品に限りません。今、増えているなと感じるのは、「販促コラボ」です。

 6月30日には【3828】ニフティ、【4755】楽天、ライブドアがブログによる新製品の販促支援サービスを共同で開始するとの記事が出ていました。これは、3社それぞれのブログサービスの利用者のなかから希望者を募ってサンプルを配布し、その感想をブログにアップしてもらうというもの。

 それぞれに知名度の高いブログサービスを扱う3社がコラボするというのは非常におもしろいなと思っていたら、7月6日には【9665】吉本興業と【4751】サイバーエージェントが、やはりブログの販促でコラボするとの記事が出ていました。

 こちらは、吉本に所属する芸人が、サイバーエージェントのブログシステム「ラフブロ」で新商品のPRをしますよ、というものです。ブロガーの数で勝負するか、ブロガーの知名度や閲覧数で勝負するか、という違いといえそうです。

 吉本では、おそらく芸人の属性と商品の属性のすりあわせができるというメリットを前面に押し出すのでしょう。ターゲットに確実に受けそうだし、テレビCMに比べてコストも段違いに安く済みます。

 このビジネスモデルは、吉本でアリなら、タレントをたくさん抱えている企業なら、【9667】ホリプロでも【4301】アミューズでも参入できるんちゃうかな、と今後の可能性を感じますね。

 余談になりますが、最近ではタレントの新垣結衣ちゃんのブログが有料コンテンツ化しました。これは、ネット販売が非常にポピュラーになってきて、課金しやすくなってきたことが背景にあるのでしょう。

 これまで無料で閲覧できたタレントのブログですが、有料でも読者がつくという認識が業界に広まれば、今後は、携帯サイトのように有料化する有名人ブログが増えていく可能性も考えられます。その場合は、現時点で有名タレントブログを数多く運営しているサイバーエージェントが注目されそうですね。

通販が百貨店の売り上げを抜いた日

 ところで、なぜ、タレントのブログで商品を紹介させるといいのでしょうか?(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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