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リーマン・ショック半年後に出現した衝撃的な反騰相場を振り返る

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2009/07/29 09:00

 株価がなぜ上がったか、なぜ下がったのかを、後付け講釈で検証しても意味はありませんが、なぜ勝てたのか、なぜ負けたのかを、理由も分からないまま放置していては、相場の知識、投資スキルは向上しません。今回は、後学のために、3月10日から6月12日までの衝撃的な反騰相場、そして、その後の株価調整、反発を振り返ってみましょう。(バックナンバーはこちら)

3月10日から6月12日までの上昇はなんだったのか?

 未曽有の危機と言われた中、世界の株価は3月10日前後を境に反転し、未曾有の反騰相場と言っていいほどの上昇(暴騰)を見せました。

 これまでの「危機」「暴落」の印象が強かっただけに、この期間に買いで儲けることができた人は多くなく、逆に先物取引、信用取引等ではショートで踏まされたという方が少なくなかったのではないでしょうか。

 過去を振り返っても、将来の利益に結びつくわけでなく、相場の後付け講釈に意味はないと考える人は少なくありません。また、株価は森羅万象を織り込むと言われる通り、株価上昇・下落要因を一つ、複数を取り上げて、「だから上がった・下がった」と解説するのは不可能、かつ危険な行為です。

 しかし、相場、経済のオーソドックスな考え方で、株価の上昇・下落に対し、説明がつく場合もあります。この3月10日から6月12日までの暴騰がどういうものだったのかを、後付けとはいえ理解することで、その後の株価調整、反発がどういうものかを納得することができれば、それは投資家心理、投資判断にプラスとなると思いますので、今回は敢えて、これまでの株価推移とその性質を振り返ってみることにしましょう。

金融相場とは何ぞや

 3月10日から6月12日までの暴騰が説明出来る、最もシックリする考え方に、「金融相場」という言葉があります。金融相場とは、景気後退期~底入れ期の株価上昇「不景気の株高」を言います。

 その金融相場の特徴は、金利が上昇、株価急騰、ドルは小反発を見せながら下落、商品市況高騰、未曾有の良好なセンチメント、等々です。

 3月10日から6月12日までの、米国債、株価、為替の推移、商品市況等を振り返ってみると、米10年国債は上昇傾向が続き、6月11日に一時4%に達し、その後頭打ち。同時に、ダウ平均も8877ドルで一旦頭打ち。日経平均も、翌12日の10170円を高値に一旦頭打ち。ドルは概ね安く推移。原油、銅などの商品市場は大きく上昇し、6月11日を高値に、その後下落に転じています。未曾有の良好なセンチメントは、相場に参加していた人は、6月12日前後まで実感されていたことでしょう。

 3月10日から6月12日まで相場に見られた事象が、金融相場の特徴と大きく一致していたことが見てとれます。金融相場とはどういうものか、なぜ起こるのかを理解するために、以下、投資初心者様向けに単純化して、その流れを見てみましょう。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • Heyward(ヘイワード)

    本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
    「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
    楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
    日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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