生き残るためには「宣伝力」が必要
為替取引を25年以上やっている私にとってはどの業者がデイトレに向き、どの業者がスワップに向くかはすぐにわかるし、ホームページを見てもどれくらい取引に役立つツールを提供してくれるかもすぐにわかる。
ただ私が選ぶ業者がはたして生き残る業者かどうかはわからない。なぜならばもし私が専門ではない分野の株式取引や商品先物取引を行う業者を選ぶ時は、まず名前が良く世間に通っていたり、コマーシャル活動を活発に行っている業者にまず最初の目が向くだろう。
従って宣伝力は重要である。FXにおいてもやはり初めて取引を行う方々が圧倒的に多いので、プロフェッショナルな人により評価される業者よりも、まずは宣伝をして世間によく知られている業者に顧客が集まりやすい。だからある程度の宣伝力が生き残るべき1つの大きな要因だろう。
もちろん宣伝には費用がかかるので資本力も必要だ。宣伝によって口座数が集まれば量のメリットが受けられ宣伝費も回収できるのだろう。

FX業者はトレーダーの性質別に利益を確保すべき
生き残るためにはまずは口座数を集めなければならない。私などは長期保有のポジションのほうがデイトレや短期より多いが一般的にはデイトレの変動狙いの個人投資家が圧倒的に多いだろう。そうとなるとデイトレに有効な商品仕様にする必要がある。
近々当局の規制ができるレバレッジだがやはり規制の下での最高レバレッジにすべきだろう。最近は手数料は限りなくゼロ、スプレッドも極小化されている状況なのでそれにもフォロ-していかないといけない。
ただそれでは業者が得る利益は減少するばかりなので、デイトレや短期取引においては、顧客がそれほど求めていないスワップ益で補っていかないといけない。それでももしスワップから極端に利益を業者が抜いてしまうとこれもまた信用を失うだろう。
スワップ狙いの方にはやはり最高のスワップを提示すべきである。長期保有では手数料はあまり気にならないので無料にする必要はない。
次ページでは口座数を増やす為、減らさない為にやるべきことを考えてみた。(次ページへ続く)