MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

BRICs崩壊で注目集まる「チャインドネシア」関連銘柄
【日経新聞の読み方】第6回

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2009/08/24 09:00

 まいど! 相場の福の神・藤本誠之です。日経平均は、7月末から8月初めにかけての9連敗に次ぐ9連騰で、ふたたび1万円を上回りました。とはいえ、この期間の相場は、個人投資家にはうまく乗りにくい波だったのではないかと思います。というのも、この時期は、長い目で見て投資を行う、外国人株主…機関投資家…が主体の相場だったからです。リーマンショック以降、引き潮状態だった外国人株主が、今、このタイミングで日本市場に戻ってきたのはなぜか。今回は、外国人投資家が日本市場に戻ってきた理由から、考えてみましょう。(バックナンバーはこちら)

『BRICs』後の新興国に注目

昨秋のリーマンショックからいち早く立ち直った国は、ご存知の通り、インド、中国といったアジアの新興国でした。

 市場も、上海・インドはすでにリーマンショック以前の水準を回復。それを東京とニューヨークなどの先進諸国が追いかけているというのが現状です。この元気なインドと中国に注目した新たな造語が、先月末からささやかれ始めました。

『チャインドネシア』というのが、その造語。日本人の感性からすると「造語のセンスないんとちゃうか?」って感じで、そのまんま、チャイナ(中国)、インド、インドネシアの3国を指しています。この3国こそが、『BRICs』に代わって今後の世界経済に大きな影響を及ぼす新興国と考えられ、すでにゴールドマン・サックスは指数を作り、投資も始めています。そして、「チャインドネシア銘柄」と呼ばれる銘柄も、じわじわと買われているのです。

『BRICs』に代わって、とはいうものの、インドと中国はダブっています。ではなぜ『BRICs』からブラジルとロシアが抜けたのか、というと、ブラジルとロシアは資源国(鉄鉱石と原油)として、GDPを拡大してきたのはよかったけれど、世界的な景気後退で今は停滞しちゃったんですね。

 インドと中国は、『BRICs』時代には、外需がGDP拡大を支えていました。しかし今は、内需が拡大傾向にあります。そこで、中国・インドを残して、同様に内需が拡大中で、人口も多いインドネシアが加えられたのです。
『チャインドネシア』3国のGDPは、アメリカの52%に匹敵し、今後10年間に4倍にまで拡大すると見込まれています。この3国の内需が拡大傾向にあるのは、圧倒的な人口の多さ(全世界の人口の44%が、この3国に集中しているのだとか)と多様性がその要因です。

 わかりやすく中国を例に説明しましょう。
 中国経済というのは、完全なピラミッド構造になっています。頂点には、上海や香港など先進諸国並みに発展した大都市があり、次の階層には周辺の大きめな都市があります。

 しかし、ピラミッドの底辺にあたる大多数は、地方の農村部です。このピラミッドがそのまま、人口比率と内需の大きさに投影されています。リーマンショック以前は、トップの上海・香港での消費が内需を支えていました。

 しかし、リーマンショック以降、この地域は先進諸国同様にダメになってしまった。一方、農村部は、リーマンショック以前には大して恩恵を受けていなかったため、リーマンショックの影響もほとんどなく元気です。

 そこに、さらに政府が景気対策として地方に資金を突っ込んできました。もともとの人口のパイが大きいので、資金が注入されれば比例する効果も大きく、景気の立ち直りが促進されたというわけです。だから、新興3国の方が、リーマンショックからの立ち直りが早かったというわけです。

チャインドネシア銘柄には何がある

 さて、『チャインドネシア』の内需が好況になると、『チャインドネシア』景気につられて上がってくる銘柄もあります。ゴールドマン・サックスは、日本では28銘柄を『チャインドネシア銘柄』として選定しています。どんな銘柄があるのか見ていきましょう。(次ページへ続く)


  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5