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任天堂の戦略「ゲーム人口拡大」を実現
「ドラゴンクエストⅨ」が与えたおそるべきインパクト

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 「ドラゴンクエストⅨ」が発売され、これまでに350万本以上の出荷となっている。「ドラクエⅨ」が今後業界に及ぼす影響について考えてみたい。【バックナンバーはこちら】

350万本以上の出荷 「ドラクエⅨ」の特徴を考える

 7月11日にDS向け「ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人」が発売された。発売初日はこれまでの「ドラクエ」発売日と同じく、家電量販店の前には行列ができた。

 今回の「ドラクエ」の特徴は、マルチプレイ、すれちがい通信、Wi-Fi 経由でのインターネットによるクエストのダウンロード等の通信機能が搭載されている点である。その分、本編のシナリオのボリュームは従来よりも少ない印象もある。ただし、クリア後にも十分楽しめる仕様となっているもようだ。

「すれちがい通信」の普及 秋葉原で人が集まる

 これらの特徴のうち、すれちがい通信がユーザーの間で人気化している。DS本体のWi-Fi機能を利用して、自らのキャラクターのデータ交換をするもので、ゲームの中では「リッカの宿屋」で、お客を呼び込むという遊びの1つになっている。

 秋葉原には「ドラクエⅨ」のすれちがい通信専用スペースが設置されており、夏休み期間中ということもあり、平日午前から多くの人が集まっている。この場所はゲーム内の場所にちなんで、「ルイーダの酒場」といわれている。さらに、データ交換の際にクリア済みの「たからの地図」を相手にプレゼントすることができるが、レアな地図として通称「まさゆきの地図」が人気となっている。これは最初の発見者の名前から名付けられたもよう。また、「川崎ロッカーの地図」と呼ばれている地図も存在するようだ。

 DS向け「ニンテンドッグス」でもすれちがい通信機能を利用した遊び方が搭載されており、ある程度の普及となったが、今回の「ドラクエⅨ」はそれ以上の広がりを見せているといえる。

複数人で楽しめるマルチプレイ型へ

 これまでの「ドラクエ」は、基本的に1人で楽しむものであったが、今回は複数人でパーティを組んで楽しめる仕様になっている。これは、PSP向け「モンスターハンター」シリーズでも確立された遊び方の1つであるが、RPGにマルチプレイを組み込み、それを人気化させた点においては、「モンハン」以上のインパクトがあるといえる。

 すれちがい通信やマルチプレイは1つのコミュニケーションツールになっているといえる。コミュニケーションである以上、1人で楽しむものではなくて、複数人で楽しんだ方がその楽しさが増すことになる。その結果、1人のユーザーが複数のユーザーを巻き込んでいくことになろう。そして、ヘビーユーザー以外のライトユーザーや新規ユーザーも従来以上に「ドラゴンクエスト」を購入する可能性が高まり、その結果、販売本数は従来以上に伸長し、過去最高を更新する可能性も高い。

長期で楽しめる Wi-Fi経由のインターネットでのクエストのダウンロード

 こうしたクリア後の楽しみ方が以前よりも増していることに加え、インターネットで毎週クエストがダウンロード可能になっており、1年間継続される予定だ。こうした点を考慮すると、長期にわたって楽しむことができる仕掛けとなっており、中古ソフトへの流出を制限する1つの抑止力になる可能性がある。(次ページへ続く)


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