多くの投資家が敗退した2007年
明けましておめでとうございます。MONEYzine(マネージン)で編集を担当している小野と申します。どうぞ今年もMONEYzineをよろしくお願いいたします。
さて皆さんの昨年2007年の投資成績はいかがだったでしょうか? 昨年の日経平均は年始めは1万7000円程度から始まり、前半こそ1万8000円を超える場面も見せましたが、後半はずるずると下がり、12月には1万5000~1万6000円のレンジに収まり、そのまま年を終えてしまいました。
こうしてチャートだけを見て振り返ると、それほど大きく下がったわけではないですが、厳しい思いをした投資家の方も多いかもしれません。この1年は、2月のチャイナショックに始まり、7月~8月にかけて米国サブプライム問題が世界的に不安視され、相場が急落しました。その結果、株式・先物・FX市場の全てで多くの個人投資家が被害を被ってしまったのです。私も「○○さんがFXで1000万円やられたらしい」などの話を知り合いの個人投資家から耳にすることがありました。
一方で世間には、「FX脱税で3人告発 東京国税局」や「元小学校長がFXで約1億円脱税」といったようなニュースが流れ、そのたびにFXに興味のある人は、「FXってやっぱり儲かるんじゃないの!?」と誘惑にかられたと思いますが、こうした脱税事件の多くはその利益を2003年~2006年ごろに得たものであって、昨年は脱税で捕まった上に、取引も損失が出て…という泣きっ面に鉢状態になっている恐れもあります。耳にたこができるほど聞いていると思いますが、投資はリターンが期待できる半面、リスクも負わなければならないのです。
2008年はどんな相場になるか
とはいっても相場は常に変化し続けるものです。悪い相場が続けば、そのうち良い相場に転換します。そういった意味では2008年はもしかすると明るい相場が待っているかもしれません。そこでMONEYzineで連載を担当しているアナリストたちに「今年、2008年はどんな相場になるか」を聞いてみました。