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「脳に快楽を与える」心理負担の少ない投資法

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2009/09/11 09:00

 近年の行動心理学の研究では、一般に同じ額であれば利益の喜びよりも損失のストレスの方がかなり大きいとされています。心理的な負担が少ない(ストレスにならない)投資にするにはどうしたらいいのでしょうか?(バックナンバーはこちら)

投資による心の負担を少なくするには

 近年の行動心理学の研究では、一般に同じ額であれば利益の喜びよりも損失のストレスの方がかなり大きいとされています。また、含み益が一転して含み損になったりする価格変動そのものが大きなストレスになる方もいます。

 そうであれば、心理負担を少なくするには損失が出る可能性が極めて低い投資を行えば良いことになると思われます。具体的には、最も心理負担が少ない投資はタンス預金であったり、預金保険の範囲内の金額の定期預金であったりするかもしれません。

 しかしながら、この場合の想定リターンは極めて少なく(またはゼロに)なり、仮に円暴落や財政破綻などで極端なインフレになると、購買力が大きく目減りすることさえありえます。つまり、心理負担が少ない投資=すべての状況において最善の投資とはいえない訳です。

 では、リスク投資を行うとして、かつ心理的な負担が少ない(ストレスにならない)投資にするには「脳に快楽を与える投資」、つまり「楽しい」投資を行えばよいかもしれません。

 例えば、好きな企業や直感で「ビビッ」ときた銘柄に投資するといった方法です。しかしながら、この方法で心理負担が少ないのは「誰でも儲かる相場状況」の時、つまり大相場の天井近くでのほとんどの方が含み益となっている期間だけで、その後は長く苦しい塩漬けの時期がやってくることが多くなります。

 また、株価指数に連動する投資、いわゆるインデックス投資を行っても、平均的なリターンになるだけで問題の解決にはなりません。昨年の相場崩壊時にはほとんどの個別株式と各種株価指数、また一国の株価指数と他国の株価指数が同時に暴落したことは、記憶に新しいところだと思われます。

合理的な投資を追求するなら

 投資の基本が「安く買って高く売ること」とするのであれば、これに忠実に合理的な投資を行うと極めて心理的な負担が大きくなる可能性があります。なぜなら、この合理的な投資を一言でいうなら「買いたくない時に買い、売りたくない時に売ること」ことになるからです。

 例えば、「金融パニックの際に現物株や各種コールを買うこと」や「相場の天井近くで個別株や株価指数対象のプットを買うこと」が、「買いたくないときに買うこと」になります。また、「まだまだ上がりそうな時に現物株やコールの利食い売りを行うこと」や「損失が出始めたときに例外なく損切りを行うこと」が、「売りたくないときに売ること」となると思われます。

 実際のところ、心理的な負担が大きいからこそ、「言うは易し、行うは難し」で、これができれば市場クラッシュ時に損失をかかえる多数派からそうではない少数派に転じることができる可能性が増すと思われます。私見ながら、投資判断の回数が増えれば、この意味は自然と分かってくることが多いと考えています。

 このため、eワラントなどの少額投資が可能な金融商品を上手に活用して、数多くの投資対象に実際に投資を行い、心理負担が大きいとされる投資判断を苦もなく実行できるようになればその後のパフォーマンスの向上が望めるのではないかと思われます。

 投資の心理面での問題が片付いたら、次に株式市場全体がかなり落ち着いてきた今、着手すべき投資戦略を考えていきましょう。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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