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イチローのような才能がなくても勝てる
「FXのデイトレードの考え方」

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2009/10/06 09:00

 今回から「FXのデイトレ」をテーマに連載を開始したいと思う。デイトレで儲けるには天分より心がけ次第で儲けられる要素が大きい。例えるならイチローのような才能・ひらめきがなくても勝つことはできるはずだ。(バックナンバーはこちら)

一方向にポジションを持ち変動益を狙うのは難しくなっている

 為替相場は固定相場の360円時代からプラザ合意を経て1ドル79円75銭をつけるまでは、概ね円高推移かつその大きな円高のトレンドの中で乱高下したが、最近は比較的安定していて年間の値動きも10%以内で収まることも多い。

 一攫千金を狙っても昔ほどの変動はしなくなっている。これは当局の姿勢が為替相場変動による貿易不均衡是正よりもインフレ収束に向かって為替相場を落ち着かせたほうが良いと考えているからだろう。

 自国通貨の大きな変動はインフレ率も大きくぶらすことになり、大きな変動に対しては、当局が金利調整、為替介入などを使って安定させるようになった。

 変動幅が小さくなってきて、行ったり来たりする展開が多いので一方向にポジションを持って変動益を狙うことは以前より難しくなっているかもしれない。

 株のように1年で倍になったり逆に半分になったりすることはない。また行ったり来たりすることが多くなったので変動益を狙うには常に相場に密着しなければならなくなる。為替取引を専業とする人には都合が良いが、片手間で取引時間も少ない人には効率的な売買はいささか難しくなってきたように思う。

コンビニを利用するように市場に向かう

 さて外国為替のディーラーをやっていると「24時間市場は開いていて大変でしょう」と言われる。売ったり買ったりして徹夜もするタフなお方だとわれているらしい。

 24時間市場が開いていてもすべてに付き合う必要はない。自分の都合の良い時間帯だけ利用すれば良い。24時間開いているコンビニを好きな時間だけ利用しているように自分本位で市場に向かいたい。

 ただ拙著『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術』で述べたような金利差を狙う取引においては、NZドルや南アランドなどのような高金利通貨を買って放置するだけで、あまり為替市場の細かい動き、情報、テクニック、需給を知る必要はない。証拠金の倍率(レバレッジ)さえ気をつけていればいい。

 金利差狙いは、銀行のディーラーのように毎月、毎年の決算を気にしなくていい個人向けかもしれない。年間得る金利差は2%から7%程度だが、これを数年から10年程度続けていると金利収益で50%から倍増まですることとなる。

 1日当たりの収益は少ないが、確実に入ってくる収益である。積み重ねで増えていくが、変動狙いと異なり、時間軸を長くとることの出来る人でなければいけない。現在、為替では数年でも50%も動かない。金利差収益では50%を得ることも可能だ。

FXを野球に例えてみると

 短期またはデイトレは市場の長期的トレンドにも必ず沿わない、いわゆるノイズとも言われる細かい動きをとっていく方法なので、少しは準備をしてもらわなければならない。

 野球で言えば、試合前のグランドコンディションを知っていて欲しいということだ。ノックでの守備練習やバッティング練習、また基礎体力作り、メンタルトレーディングのようなものも役にたつかもしれない。

 また実際に試合が始まって、どうボールを打っていくかとか、ピンチになった時にはどうしようか、打撃戦か投手戦になるかなども見極めたい。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 野村 雅道(ノムラ マサミチ)

    1979年東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。1982年ニューヨーク支店にて国際投資業務、外貨資金業務、外国為替業務に携わる。1985年帰国後、本店にて外国為替チーフディーラーとして活躍。1987年ファーストシカゴ銀行へ転出、スイス銀行を経てBNPパリバ銀行外国為替部市場部長。東京外国為替市場の中心として活躍した。現在は、FX湘南投資グループ代表(FSIG)ならびに専修大学、中京大学講師。テレビ、ラジオ、新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。著書に『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術 』(講談社+α新書)など。執筆中のブログ「ID為替研究所」「ID為替レポート」「野村雅道と楽しい投資仲間達」も人気。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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