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自動車業界に残る金融危機の深い傷跡
系列別部品メーカー大幅減収が決算書で浮き彫りに

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 トヨタ自動車が期間従業員の採用を10月から再開したように、完成車の生産が徐々に回復している。ただし、主要自動車部品各社の前期を振り返ると世界同時不況の直撃を受けて、深い傷跡が残っているのも事実だ。(バックナンバーはこちら)

自動車部品業界

 各国政府の財政出動や買い替え補助策などもあって、ドシャ降り状態だった自動車関連業界にも薄日が射してこようとしている。

 トヨタ自動車が期間従業員の採用を10月から再開したように、完成車の生産が徐々に回復。それにともない、想定以上に受注を拡大する自動車部品メーカーも出現。NOKやニッパツ、デンソー、アイシン精機などはすでに、通年ないしは半期(4-9月)の業績予想を上方修正している。

 ただし、世界同時不況の直撃を受けて、深い傷跡が残っているのも事実。主要自動車部品各社の前期を振り返ってみよう。

 自動車部品でドイツのボッシュと世界一を競うデンソー。同社の前期連結売上高は、スズキやマツダを上回る3兆1426億円。トヨタ、ホンダ、日産自動車に次ぐ「4位の自動車会社」と呼ばれる所以だ。ただし、07年度比では9000億円に迫るダウン。最終損益も赤字転落だった。

 そのデンソーを含め、アイシン精機、豊田自動織機、ジェイテクトなど、トヨタ系列の部品会社13社合計ではなんと、2兆6000億円を超す売上ダウン。増収だったのは自動車組み立てが主力のトヨタ車体のみだった。

 2兆6000億円の減収は、国内のセブン-イレブンの店頭売上がほぼ消えてなくなったことを意味する。トヨタ系13社合計の最終損益も、約6000億円の黒字から1600億円を超す赤字に。最終黒字は豊田合成や小糸製作所など4社にとどまった。

ホンダ系列も全体で84億円の赤字に

 テイ・エステックや八千代工業、ケーヒン、ショーワなどホンダ系列は、13社合計売上高が2900億円減、最終損益は976億円の黒字からやはり、84億円の赤字に陥った。

日産系列や独立系もきびしい決算

 日産系列のカルソニックカンセイやユニプレス工業、独立系の日本精工やNTN、NOK、ニッパツなどもすべて減収。(次ページへ続く)


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