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日本経済「最悪のシナリオ」
投資家が備えておくべきものとは

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2009/10/09 09:00

 楽観的に相場に臨むことは精神衛生上良いことかもしれません。しかしながら、この1年での出来事のように、「ありえない」と多くの方が思い込んでいたことが起こった場合の市場へのインパクトは非常に大きなものがあります。そこで、現時点で可能性は低いかもしれないものの、あるかもしれない「最悪のシナリオ」を考えてみました。(バックナンバーはこちら)

1993年と2004年との共通点

 まず現時点の相場状況と、1993年と2004年の相場状況とその後の展開を考えてみましょう。これは投資アイデアのヒントとなるように思われます。

 1993年は日本の株・不動産バブルの一次崩壊がとりあえず収まった(ように思えた)時点、2004年はITバブル崩壊と金融危機とがあいまって90年代バブルの二番底をうった2003年から立ち直った時点と考えることができるでしょう。

 私見ではありますが、この2時点には以下のような共通点があったと思われます。

・前年に大きく下げた時点から株価は大幅に回復
・1993年は細川政権、2004年は小泉政権で何らかの改革気運があった
・その時点では、景気の先行きは不透明

 翻って、2009年の現時点を考えると、上記3点はそのまま当てはまっているように思えます。株価は3月から大きく戻していますし、民主党政権が誕生したものの、景気の先行きは不透明と考えられます。

1993年となるか、2004年となるか

 1993年末・1995年央には大きく円高に振れ、株価は低迷しました。一方、2004年末には円高に動いたものの、株価は大きく崩れることなくその後の2005年の一段高へとつながっていきました。

2004年型の上昇前の小康状態?

 以下の前提に立つなら、現時点は第2段階目の相場回復前の「なぎ」の状態に近いと考えることができるかもしれません。

・少なくとも今後4年間は政権交代がなく、民主党の政権基盤が固まる
・現在は円高というよりも米ドル安(他通貨に対しては円高は余り進展していない)
・(過去の日本の失敗から学び)今後も各国の景気刺激策が継続される

 このシナリオを考えるなら、株式、ETF、各種株式や株価指数を対象とした満期日までの残存期間の長いコールに投資妙味があると考えられます。

1993年型の期待先行相場?

 一方、以下の様なシナリオを考えることもできます。

・世界経済の再失速
・改革の挫折・政党再編による国内政局の大混乱
・米ドル以外の通貨を含めた急激な円全面高

 この場合は、外国株式を含めた株式やETFの買い(ロング)ポジションは換金して次の調整局面に備える、日経平均やTOPIXのプットワラントを購入するといった戦略が有効と思われます。

 それでは次に日本経済に起こるかもしれない「最悪のシナリオ」を考えてましょう。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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