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デイトレード向きの通貨を探せ
日本人にとってドル・円は特別な通貨ペアだ

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2009/11/04 09:00

 FXでの短期取引で勝つには通貨選びが重要になってくる。なぜなら大げさに言えばドル/円で家を建てた人はいるが、「ポンド/ドル」では大金を稼ぐのはあり得ないからだ。(バックナンバーはこちら)

ディーリングルームでの体験から

 私は個人投資家の方から「FXの短期取引では、どの通貨ペアが良いのか」と尋ねられると迷わず「ドル/円」と答えている。

 もちろんドル/円より変動幅の大きい通貨はいくらでもある。ただドル/円という通貨ペアが日本人にとって一番アドバンテージがある。日本の情報はまず日本語で発信される。その情報をいち早くつかむのは日本人である。生活実感もあり景気がいいか悪いかもわかる。為替の需給も日本の商慣習や決算時期による事情もわかる。これだけの情報を他の通貨で日本人が真っ先につかめることはない。他国の情報を得るには語学という壁もある。

 私は邦銀、外銀と日本の為替のディーリングルームにいたが、どこのルームもドル/円の収益が80%以上を占めていた。時にはドル/円の収益が120%になることもあった。他の通貨の取引では損失が出ていたからだ。

 ドル/円で儲けられない人は他の通貨では儲けられないと思う(例外は少ない)。これが欧州のディーリングルームにいくと儲け頭はやはり地場通貨である「ユーロ/米ドル」の取引となる。

 それでも他の国通貨を取引したい人はいるだろう。ただ自分が得る情報は現地の人間が得る場合と比べて遅くなっていることは自覚しておきたい。

 ドイツでドイツ語で発信された情報でドイツ人は先に取引するが、日本人はそれが英語になり、その後日本語になってからようやく取引ができる。

 南アフリカの情報ではここ1年では政局不安、電力不足問題、ジンバブエ問題があった。現在はいずれも底を打って改善する方向へ向かっているが日本のメディアでは伝えられていない。南アフリカに割くスペースは確保されていないのだろう。

 現地情報を掴みにくいハンディを低下させる方法としてはやはり現地紙のウェブサイトを読むことだろう。時間がなければ見出しだけでもいいだろう。なんとなく空気が読めてくるし、焦点もハッキリしてくる。ただ大げさに言えば、日本人が為替で変動狙いの取引を行った場合には、ドル/円で家を建てた人はいるが、「ポンド/ドル」では大金を稼ぐのはあり得ないということだ。

通貨ペアは2つに分けたい

 短期トレードでいかに流動性が重要になるのか理解いただけただろうか。それでは次に流動性のある通貨ペアとそうではない通貨ペアを2つのグループに分けて考えてみたいと思う。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 野村 雅道(ノムラ マサミチ)

    1979年東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。1982年ニューヨーク支店にて国際投資業務、外貨資金業務、外国為替業務に携わる。1985年帰国後、本店にて外国為替チーフディーラーとして活躍。1987年ファーストシカゴ銀行へ転出、スイス銀行を経てBNPパリバ銀行外国為替部市場部長。東京外国為替市場の中心として活躍した。現在は、FX湘南投資グループ代表(FSIG)ならびに専修大学、中京大学講師。テレビ、ラジオ、新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。著書に『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術 』(講談社+α新書)など。執筆中のブログ「ID為替研究所」「ID為替レポート」「野村雅道と楽しい投資仲間達」も人気。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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