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【08年どうなる?】 米国の金融システムクラッシュが日本経済に与える影響

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2008/01/08 10:30

「なぜこんなに日本株が下がるのか」「なぜ円高なのか」。あなたはこのような疑問を抱いてはいませんか? 今、世の中で大きく騒がれている米国サブプライムローン問題など、日本経済のキーワードを身近な題材を使って解説します。

つまったトイレ サブプライム問題の日本経済への影響

 連載第2回となる前回は、「格付け」システムの崩壊を「水戸黄門の印籠」に例えてご説明しました。大手格付け会社のムーディーズは、11月に509億ドル(約6兆円)相当のCDO商品を格下げし、12月には1740億ドル(約20兆円)相当を格下げ方向で見直しています。

 CDO商品の格下げは保有者にとって価格の下落を意味します。格下げがどんどん行われることで、CDO商品を保有している金融機関では損失が発生し、バランスシートが毀損していきます。CDO商品の「格付け」の影響は、上で示したように金額が非常に大きいものです。CDO商品の格下げと価格の下落のサイクルは、全CDO商品の「格付け」の見直し作業が終わるまで長引きそうです。

 今回は米国発の金融システムクラッシュがどのように日本経済に影響を与えるかを解説します。

企業は生き物 健康に活動するため必要なものは?

 よく「お金は経済の血液である」という言い方がされますが、今回はそれに習い企業を「生き物」に例えてみようと思います。1匹の生き物が健康に活動するために必要なものは間違いなく「食事」と「トイレ」です。どちらか片方が欠けても健康は保てず、生き物の活動に大きな影響を及ぼします。

 食事をしっかり食べないと元気が出ません。何らかの理由でトイレがつまり使えなくなってしまうと、食事や水分の摂取を抑えたり活動そのものを控えたりして正常な活動はできません。

 企業の財務活動(おかねを集める活動)において、「食事」は投資家の株式への出資、「トイレ」はお金の借り入れと考ることができると思います。投資家からの出資、金融機関などからの借り入れ、2つのお金の流れが正常に機能している時、企業は活発に活動を行うことができます。

 次に補足として経済学的に説明してみましょう。(次ページへ続く


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著者プロフィール

  • 課長 今調査役(カチョウ イマチョウサヤク)

    大学院で物理学を志すも途中、島耕作にあこがれ金融業界へ。本職は債券市場と計量分析のアナリスト(自称調査役)であるが、お金の流れを追う過程でマクロ経済、株式、商品、アセットアロケーションなどを学び、株の銘柄選択以外すべてに通じるマルチアセットアナリストとして、多方面で活躍(予定)。日本人として日本人の資産をいかに有効利用するかを生涯の目標とする。
    好きな言葉 「潮が引いたとき、誰が裸で泳いでいたかがわかる」

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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