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「11月相場で、なぜ日本株は世界最弱だったのか」 株価材料の取扱説明書

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2009/12/08 09:00

 好材料だと思って買ったら下げた。悪材料だと思って売ったら上がった。誰にでもそのような経験はあるのではないでしょうか。主要な世界株式の中で、世界最弱と言っていい状況にあった11月の日本株の悪材料を例として取り上げ、株価動向を左右する「株価材料とはなにか」、「株価材料の取り扱い方」を御一緒に考えてみましょう。(バックナンバーはこちら)

世界最弱だった日本株を考える

 世界の主要株価指数が年初来高値を更新する中、11月19日の東証1部の年初来安値更新銘柄数は157と、大底となった3月10日の122銘柄を大きく上回りました。

 メリルリンチの世界ファンドマネージャー調査では、日本株への弱気度合が2002年11月の水準まで高まったそうです。あたかも日本だけ、死語となりつつある「100年に一度の危機」が再燃したかのような動きとなりました。

 11月の日本株式は主要な世界株式の中で、世界最弱と言っていいパフォーマンスを見せました。なぜここまで日本株は弱かったのでしょう?
 今回は株価動向を左右する株価材料について、御一緒に考えてみましょう。

投資家を刺激する株価材料

 毎日、昼夜を問わず、経済統計、個別企業の決算発表、要人の発言、為替市場、商品相場、等々の「株価材料」が、株式市場を賑わせます。

 材料が出るたびに、株価材料に対し諸説さまざまが飛び交い、個人投資家でも、プロでも、材料の好悪が争点となることが多いのですが、好悪という単純な白黒では計れないのが株価材料です。

 好材料だと思って買ったら下げた。悪材料だと思って売ったら上がった。誰にでもそのような経験はあるのではないでしょうか。
 なぜそのようなことになるのでしょう? これは株式(株価)が、好材料で株価が上がり、悪材料で株価が下げるとは限らないからです。

 他にも、株価材料が市場にどの程度のインパクトを与えるのかという問題もあります。経済統計が事前予想より上ブレか・下ブレか、各国政府が講じる経済対策などの株価全体(株価指数)へのインパクト、企業の決算発表の好悪、公募増資への解釈、等々。さらに、個別企業へのインパクト、個別主要企業の大きな材料がセクター全体に広がるのか、全体(株価指数)にまで広がるのか、なども考慮しなければなりません。

 株価材料にはさまざまな思惑が絡み、考え始めればキリがありません。
 この株価材料の解釈の難しさ、面白さが、投資家を刺激し、その解釈が争点となるのでしょう。

 少しでも正確に株価材料を自身の投資・投機の判断材料、手掛かりとできるように、手掛かりとまではいかなくても、株価材料に心乱され、うろたえた売買をしないために、以下、株価材料に対し投資初心者が注意したい点を、順を追って4点ほど、本年11月の株価材料を例として取り上げてみたいと思います。御一緒に考えてみましょう。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • Heyward(ヘイワード)

    本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
    「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
    楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
    日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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