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任天堂も業績を下方修正に
ゲーム業界を襲う「販売本数の二極化」

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 ゲーム各社の10/3期第2四半期累計の業績が出揃った。下期については慎重な見方の企業が多かったといえる。こうした背景について考えてみたい。【バックナンバーはこちら】

ゲーム各社の10/3期第2四半期累計決算は、大型タイトルの発売時期が影響

 10/3期第2四半期累計決算について、任天堂の売上高は5,481億円(35%減)、営業利益は1,044億円(59%減)。通期計画は下方修正された。以下、主なゲーム各社の決算は次のとおりである。

企業 売上高 営業利益 通期計画
任天堂 5,481億円(35%減) 1,044億円(59%減) 下方修正
カプコン 389億円(25%増) 56億円(66%増) 据え置き
セガサミーホールディングス 1,544億円(23%減) 3億円の損失(前年同期は76億円の損失) 据え置き
スクウェア・エニックスホールディングス 906億円(33%増) 131億円(39%増) 据え置き
コナミ 1,139億円(22%減) 46億円(80%減) 据え置き
バンダイナムコホールディングス 1,727億円(9%減) 26億円の損失(前年同期は56億円の利益) 据え置き
コーエーテクモホールディングス 153億円 6億円の損失 据え置き

 セクター全体としての判断というよりも、個別企業の大型タイトルの発売時期の違いによって、利益の増減が説明できよう。また、もともと下期偏重の産業であるがゆえに、上期だけを判断して上方修正する可能性が低いセクターという特徴はあるが、下方修正した企業や通期計画を据え置いた企業が多く、下期に対しては慎重な見方が大半を占めているといえよう。

慎重な見方の背景に、売れるタイトルと売れないタイトルの「販売本数の二極化」あり

 各社が慎重な見方をしている背景としては、小売店の在庫確保力が低下していることから、大型の有力タイトルに関しては小売店の発注姿勢に変化がみられないものの、新規に立ち上げるタイトルやリピート販売の低迷が目立つようになっているからとみられる。売れるタイトルと売れないタイトルの「販売本数の二極化」というフレーズは各社の決算説明で目立った。

 Electronic Arts(EA)は、パッケージ市場について、今後、据置型ハードが149ドルへと値下げされる余地があり、追加要素がハードに加わることで市場全体の拡大余地はあるとしつつ、パッケージソフトの2009年の年間販売は北米で12%、欧州で13%減少するとの見通しを発表した。こうした市場見通しを背景として、パッケージソフトに対しては大型タイトル以外を開発しない方針を打ち出した。そのため、世界で1,500人のスタッフを削減し、約1億ドルのコストを削減する計画。(次ページへ続く)


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