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はみ出し銀行マンの投資相談室 Vol. 28(後編)
「ゴールド狂想曲。金はどこまで騰がるのか?」

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2009/12/28 09:00

 はみ出し銀行マンの横田濱夫氏が、悩めるMONEYzine(マネージン)読者の投資相談に答えます。投資相談 Vol. 28は前編・後編2回に分けて掲載。相場の上昇を疑わず、金投資に資産を注ぎ込む46歳・男性の方からの相談です。(前編はこちら)(バックナンバーはこちら)

 それではここから後編に入ります。まだ前編を読んでいない方は、こちらから読んでください。

石田純一がモテる理由

 ありガネ全部を金投資に回し、4割騰がってウハウハの金男さん。人がいくら「そろそろ金はバブルかも。あんまり調子に乗ってると痛い目に遭うよ」と言ってもまったく耳を貸さない。

 先日、投資セミナーで講師の言った「グラム4万円まで、あと17年間上がり続ける」という御高説が、どうしても頭から離れない様子だ。

 そりゃそうだろう。人間の心理として、耳障りのいい言葉や甘い話のほうが、耳に痛い言葉やきびしい現実を突きつけられるより、よっぽどうれしいし、夢も見られる。

 女性を前にして、正直に「アンタの顔は中の下だな」と言うより、ウソでもなんでも「きれいだよ」と言ってやったほうが、はるかにモテるようなもんだ。

誰が金を買っているか?

 夢見る乙女になっちまった金男さんに現状をどう認識しているか尋ねてみた。

「なんで今、金価格が騰がっていると思うの? 理由は?」

「それはつまり、アメリカが不景気で、ドルの信用力が落ちてきて、そのドルに代わるものとして金が買われている、とか」

「じゃあ誰が金を買っているの?」

「アメリカやヨーロッパの機関投資家、とか」

「それはまあそうだけど、元をたどればその機関投資家自体に中東のオイルマネーなんかがいっぱい入ってたわけじゃん。原油価格高騰のおかげで産油国が儲かりまくって。ところが最近は肝心の原油価格が下落しちゃったんで、投機資金としてのオイルマネーがしぼんできた。ドバイの経済がヤバくなったとか、ニュースでもやってたでしょ」

「不動産が売れないで困っているってテレビで見ました」

「そのしぼんできたオイルマネーに代わって、うまいこと中国経済が回復してきたわけよ。リーマン・ショック以降、まっ先に立ち直ったのが中国だから。そんであいつら、やたらと金が好きだろ。アラブ人も金ピカ大好きだけど、中国人も大好き。クルマの窓枠なんか、光ったモールの入ったのが売れるくらいでさ。日本人から見たら『ゲッ、今どきそんなもん格好悪い!』と思うようなのがいいってんだから、あいつら何考えてんだかわからねえよ」

ラッキーの連続

 金男さんもメチャクチャだが、こっちの話もメチャクチャになってきた。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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