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恋愛の「好きと嫌い」と株の「買いと売り」の意外な類似点

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2010/01/04 10:00

「買いだ」「売りだ」「勝った」「負けた」と明確に楽しく取引することも、相場の醍醐味ですが、疑心暗鬼の探るための打診買いや打診売りなどで、売買の段階を細分化してみることも、相場に併せた売買、無理のない建て玉のための一考ではないでしょうか。(バックナンバーはこちら)

男女関係と相場の世界

 男性が「僕のこと好きなの、嫌いなの、どっちなの?」と女性を問い詰める。女性が「えっ、嫌いじゃないんだけど・・・」と言葉を濁すと、男性が「じゃぁ、好きなんだね。結婚して!」と喜び叫ぶ。安っぽいドラマにでもありそうなシーンです。

 女性が、「私と仕事とどっちが大切なの」と彼の前で泣き叫ぶ。男性は「君の方が大切に決まっているさ」と言った翌日に、長期の出張に出る。実社会・実生活でもよくある話かもしれません。

 上記は、好きか嫌いかの二択しかない(都合のいい)思考。そして「嫌いじゃなければ好き」という短絡さ、もしくは詭弁と言えるでしょう。

 下記は、仕事と彼女では彼女が大切と心から思っていたとしても、短期的には仕事を選ぶしかないという状況の不可避であったり、彼女は大切だけれども、その彼女が浪費家で、仕事をして稼がないと大切な彼女を失うかもしれないというリスクから、仕事を選ばなければいけないという必然性であったり。

 いきなり男女関係の話をして、「何のこと?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、ピンときた方もいらっしゃるでしょう。そうです、相場の世界にも相通じる場面や、詭弁、やむを得ない選択肢と言うものがあります。

 以下、男女関係を相場の世界に、言葉を置き換えてみましょう。

相場においては

 投資家が、相場に「ここは買いなの、売りなの、どっちなの?」と問い詰める。チャートが売りではないように見えると、投資家は「じゃあ、買いだ」と虎の子の資金で勝負をかける。投資初心者が「売りではない」を「買い」と混同するありがちなシーンです。

 チャートが、「買いなの、売りなの、さあどっち?」と投資家を誘惑する。投資家は「買いに決まっているさ」と現物を買ったが、翌日にドテン売りや、先物等でヘッジ売りをする。投資家にはありがちな話です。

 上記の「買いなの、売りなの、どっちなの」は、買いか売りかの2択しかない短絡的思考、売りじゃなければ買いという詭弁ともいえるかもしれません。

 また投資家が「買いに決まっているさ」と答えた場面ですが、買いか売りかといえば、ここは買いだと心から思っていたとしても、短期的にはドテン売りや、繋ぎ売りを選ぶしかないという状況の不可避であったり、買った方が儲かる確率は高いと見えても、相場のボラティリティ(価格変動率)の高さなどを考えれば、ドテン売りや、繋ぎ売りもしなければ大切な投資資金を失うかもしれないというリスクから、売りを選ばなければいけないという必然性であったり。

 こうまで極端でなくとも、恋愛でも夫婦間でも相場でも、だれでも似たような状況、心理に陥ったり、行動を取ったことがあるのではないでしょうか。

 男女関係が好き嫌いだけで割り切れないように、相場でも買いと売りだけではありません。以下、相場での買いと売り以外の選択肢を見てみましょう。

売る・買う・休むを更に細分化してみる

 第43回の記事で、相場では買いと売りだけではない、「いつ休めばいいのか」という記事を書きましたが、相場における主な選択肢は、「株価(指数)が上昇するのか」「動かないのか」「下落するのか」という3択です。

 これらの選択から導かれる投資行動は単純です。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • Heyward(ヘイワード)

    本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
    「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
    楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
    日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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