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「アメーバ経営」の申し子、京セラ元副会長がJAL入り
京セラ流経営手法で再建なるか

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2010/01/19 13:20

 京セラ時代の稲盛氏の経営手法を熟知し、アメーバ経営の申し子と言える存在の森田直行氏が日本航空の経営陣に参画する方向で調整に入った。

 国内一部メディアは19日、日本航空と同社を支援する企業再生支援機構が京セラ元副会長の森田直行氏(67)を新経営陣に迎える方向で調整に入ったと報道。

 肩書は未定だが、森田氏は2月から就任する見通しだという。日航の次期経営陣では、すでに会長に京セラの稲盛和夫名誉会長(77)が内定しているが、稲盛氏が京セラ時代に培った「アメーバ経営」を日航で浸透させるため、森田氏がサポートに加わる。

 京セラ時代の稲盛氏の経営手法を熟知し、アメーバ経営の申し子と言える存在の森田氏の参画は、日航再建に向けて大きな追い風となりそうだ。

 ところで最近よく耳にするこの「アメーバ経営」。いったい何のことなのだろうか。これは稲盛氏が会社を経営していく中で、自らの経営哲学を実現していくために創り出した経営手法のことだ。具体的には会社を小さな組織に分けて、独立採算を徹底させ、各部門に「時間当たり採算」と呼ばれる独自指標の向上を課すという手法だ。

 アメーバ経営のもとでは、各アメーバのリーダーが中心となって計画を立て、全員の知恵と努力により目標の達成を目指すことになる。そうすることで、現場の社員ひとり一人が主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」の実現に向かうというのが稲盛氏の信念だ。

 アメーバ経営は、稲盛氏が指揮した京セラやKDDIだけでなく、300社を超える企業が導入しており、その効果は実証済みだ。稲盛氏は著書で「アメーバ経営を正しく理解し、トップ自らが先頭に立って真面目に真摯に実践すれば、必ず企業の体質を大幅に強化することができると確信している」と自負している。

 森田氏は京セラの副会長時代にアメーバ経営を「現場が統一指標で見える、人に優しい管理手法」として推し進めてきた経験があり、放漫な経営体質が蔓延していた日航をアメーバ経営で再建させる。

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