現在の株価上昇に乗れず後悔している個人投資家の方へ
日経平均は11月27日の安値9076円を起点として、1月15日の高値10982円まで、わずか1ヵ月半で1900円超の上昇を見せました。率で見ても20%超の上昇です。

しかし、信用評価損益率は11月27日の基準日で-22.16%、1月8日の基準日で-13.71%と指数の上昇に対し、相対的には改善されておらず、(それだけでは判断できませんが)個人投資家の多くは、この指数の上昇の恩恵を受けていないように見受けられます。
これは個人投資家の多くが、急激と言っていい株価上昇に乗れなかった、ついて行けなかった(買えなかった)、若しくは上げ過ぎだと思って逆張りしてしまった(売ってしまった)という一面があるのでしょう。
順張りか逆張りかは、人それぞれの投資スタンスであり好みであり、そして結局は相場次第の問題なので、短期スパンを切り取って、そのどちらが正しいと論じることはできません。
しかし、「せめて打診買いでもしていればよかった」、「見送り、見極めが過ぎて、取りっぱぐれた」、「こんなに上げるのはおかしいと思って、逆張りで売ったら大きな含み損となった」と後悔している方がいるとすれば、それはあまり好ましくない投資家心理に陥っている可能性があります。
今回は、ポジションによる投資家心理・相場から受けるストレス、その認知と解決法等を、ご一緒に考えてみましょう。
相場から受けるストレスと投資心理
相場から受けるストレスは人それぞれで、その影響も当然一人ひとり異なります。まずは、相場から受けるストレスの主な原因を考えてみましょう。
・大きな含み損を抱える
・株価が動かず、利益が伸びない
・思惑の逆に株価が動き、ロスカットにより資産を減少させる
・ロスカットができず、さらに含み損が拡大する
・株価が大きく変動し、想定以上の含み益になる
最後に挙げた想定以上の含み益になるという嬉しいストレスもありますが、それは想定以上の現在の含み益が、今後目減りするかもしれないという不安の一面でもあります。つまり、当たり前のことですが、相場から受けるストレスとは基本的には「利益が伸びない」か「損失を被る」のどちらかのパターンと言えるのではないでしょうか。
それではこういったストレスは、実際にどのような症状になって現れるのでしょうか。(次ページへ続く)